好き大好き愛してる Ⅱ【短編】 (ページ11)

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苦手なものページ11

慎side

練習の休憩時間飲み物を買いに来ていた時

『きゃぁぁぁぁぁぁぁぁぁ！！！！！！』

初めて聞いたAさんの叫び声

慎｢Aさん…！！！！！｣

走ってスタジオに戻ったけど

慎｢あ…れ？｣

Aさんが居ないというか…

陣｢あ、そっちいた！翔平捕まえろ！！｣

浦｢俺素手っすよ！？！？！？｣

なんか、騒がしい

樹｢Aさん苦しいですって！｣

『むっ、むりむりむり！！！！やだ！むり！まってやだ！！！！どこ行ったの！？』

Aさんの声がした方に目を向ければ何故か樹さんの背中にぎゅーーーっと抱きついてるし

ていうかみんなしてバタバタと何かを探し回ってるけどこれはどういう状況…？

樹｢こっちには来てないですってば！多分｣

『多分って言った！多分って！！むり！！ねぇむりだからほんとに！！！！』

慎｢何してるんですか｣

陣｢あ！まこと！早く扉閉めろ！！！廊下に出たらさすがに手に負えん！！｣

慎｢えぁ、はい｣

一応言われた通りドアを閉めるけど
まじで状況が掴めない

樹｢Aさんまこっちゃん来ましたよ｣

『向こうまで行く間に足元にでも来たら死んじゃう！！捕まるまではいっちゃんのとこいる！！』

樹｢あぁもー、まこっちゃんごめんこっち来て…｣

慎｢あっ、はい｣

樹さん達の方に近付こうとすれば何かが足元をばぁぁっと駆け抜けて行った

『うわぁぁぁぁぁ！！！！
むりむりむりむりっ！！！！！』

慎｢うわっ！？え、ネズミ？｣

陣｢まこと捕まえろ！！！｣

慎｢えぇ！？無理っすよ触れません！！｣

陸｢あーもー！！
またどっか行った！どこ！？｣

翔｢陸さんこっち！！！｣

この騒ぎの正体ってもしかしてこのネズミ？

『いっちゃんなんでそんな冷静なの！？』

樹｢マースのおもちゃでよく見てたからなんか平気っすね｣

『無機物と生き物は違うよ！！』

陸｢よっしゃ！！入った！！！
もう平気だよAちゃん！！！｣

『ほんとですか！？！？』

翔｢うん！ほら！｣

そう言いながら掲げた透明なビニール袋の中には少し大きめのネズミが入っていた

『見せないでよ！！！！！！』

樹｢ぐぇっ、だから苦しいですって…｣