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127. ページ27

休暇明け、選手達が続々とブルーロックへ戻ってくる。
そんな中、Aは高専制服で「大掃除終わったしブルーロック内の呪霊一掃しちゃおう大作戦」を遂行していた。ちなみに制服なのは呪霊の祓除がメインであるため、どちらかと言うと耐久性の高い高専制服を着ていた方が勝手がいいからだ。

Aは施設内を自由に飛び回り、次々と呪霊を祓っていく。

「(うし、大方祓い終わった・・・。
皆はもう全員ミーティング受けてるとこかな?)」

ばしゅ、と4級を祓い終わり、顔をあげたAは刀に付着した呪霊の体液を振って落とすと、ショルダーバッグに仕舞いこんだ。

「さて、私も行こうか・・・な、」

・・・それは、Aにも予見する事のできない突然の事だった。

ばたた、と綺麗になったばかりの床に赤が滴る。

「は・・・?」

目を動かして、下を見る。
腹から刀の等身が抜き出ていて・・・後ろに、強い呪力反応。

「先制攻撃・・・ってね」

Aが自分から刀を抜きに前へ動く。赤く濡れた呪霊の持つ刀がやけに光って見えた。

「ふふ、はじめまして。ボクは鬼神の受肉体、氷月。よろしくね?A」

呪霊は刀をクルクルと回して遊びながら、自己紹介を始めた。
紅蓮とカラーリングは違うようだが、頭に生えた美しい1本角が氷月が鬼神の受肉体であることを証明している。

Aは傷を呪力で治癒しつつ、インカムを使って手短に用件を伝えた。

「エゴ、まずい。特級、それも最高にヤバいのが出現した。今居るのは1階西の廊下。もし施設から出れそうなら、今スグ逃げて」

口早にそう告げたAは、ぶつりとマイクをオフにした。
改めて、目の前の呪霊を見据える。

「(くそ、分が悪い・・・。さっきからサトルに電話かけてんのに出ないし・・・!
1年ズに連絡して、誰か呼んでもらうか?
あーもう、ユウタが来てくれればスグ終わるのに、そういえば今日から海外じゃん・・・!!)」

「・・・ねー、さっきからその四角いのに構ってないで、ボクと遊ぼ?」

氷月がそう言った瞬間、ぶわりと辺りが寒くなる。
術式とは違う、これは呪力だ。どうやら氷月の呪力は冷気の様な性質を持っているらしい。よく見たら少しだけ霜が降りているし、呪力により生成された氷を戦闘に持ち込まれたら厄介だ。

「(エゴはきっと皆で固まって脱出を目指すはず・・・。エゴ達の進むルートを確認して、ヒヅキをできるだけ遠いところにおびき出さないと・・・!)」

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raiz(プロフ) - 神里浦飛さん» わー、そう言って頂けて嬉しいです!!こちらこそありがとうございました! (3月31日 17時) (レス) id: 9fe4c24c21 (このIDを非表示/違反報告)
神里浦飛(プロフ) - 面白くて一気読みしました!最後まで読んだ、と思ったら、番外編の千切りに爆笑させられました。楽しい時間をありがとうございます! (12月7日 20時) (レス) @page49 id: fb6d1b08bc (このIDを非表示/違反報告)
raiz(プロフ) - れんれんさん» 返信遅くなり申し訳ありません、コメントありがとうございます!最後に面白かったと言って貰えるよう頑張っていたのでその言葉が沁みます・・・(*´꒳`*) (2023年4月14日 21時) (レス) id: 83866824e4 (このIDを非表示/違反報告)
raiz(プロフ) - リィさん» コメントありがとうございます!ここまで読んで頂き感謝しかないです・・・!!返信遅くなって申し訳ない・・・。 (2023年4月14日 21時) (レス) id: 83866824e4 (このIDを非表示/違反報告)
れんれん - 完結おめでとうございます!ほんとに面白かったです(*^ω^*)番外編待ってます!!! (2023年4月9日 15時) (レス) @page45 id: 63496a6874 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:raiz | 作成日時:2023年3月25日 23時

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