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糸師冴との対面から数週間、Aは選手の練習に付き合い続けた。
ここ最近、彼等は連携の練習に力を入れているらしく、フィジカルトレーニングの時よりかはまだAの仕事も少なかった。
｢(皆どんどん動きが良くなってくなぁ。呪術師もこんぐらい協調性あればいいんだけど)｣
ぽいぽいと作ったドリンクを選手たちに配っていく。すると、つま先にこつんとボールが走った。
｢ごめん、こっち蹴ってくんない？｣
声の先を見てみると、そこには凪が立っていた。Aはそれに短く返事をして、ボールを蹴った。
｢わ｣
ドン。上手く力の調節ができずに蹴られた恐ろしい回転のかかったボールは、一直線に凪へと向かっていく。しかし凪はそれを涼しい顔で見やると、それをトラップして見せた。本気の力で蹴ったわけではなく、何ならかなり軽く蹴ったつもりだったのだが流石だな、とAは心の中で賞賛を送る。
｢ごめん、ちょっと強く蹴りすぎた｣
｢んーん、大丈夫｣
凪が首を振ってそう答えている間、五十嵐が｢ひー、おっかねぇぜ！流石は監獄のゴリラ･･･｣などとのたまっていたので軽くシめておいた。
そんなこんなでわいわいと練習を続けていたブルーロックメンバーは、試合に向けてメキメキと力をつけていく。
｢(こりゃまたアツい試合ができあがりそうだなぁ)｣
･･･そんなAの予想は、見事的中した。
｢っしゃおらぁ！｣
わあああ、と歓声が巻き起こるスタジアム。
U-20戦は、見事ブルーロックイレブンの勝利に終わった。
凪のゴールで始まり、続けて糸師冴、凛、士道、更に馬狼のゴール。覚醒が覚醒を呼び、次々と選手達がFLOWへ入っていく所謂「激アツ」な試合。それを間近で見届けたAは抑えきれない興奮をガッツポーズで発散した。ついでに呪霊を一匹巻き込みつつ。
今回点を決めなかった選手も、それぞれが得意な形でゴールを虎視眈々と狙っていた。まさに、100点満点の試合だ。
Aは涙を流す帝襟にハンカチを差し出す。こんなに気持ちが昂ったのは久しぶりだ。ここで必死に戦っている彼等を見ていると、Aも彼等を守るために戦わねばと背筋が伸びるような気持ちになる。
「(･･･すごいなぁ、私はあんなにカッコよく覚醒した事ないや)」
(試合展開は作者がサッカー無知なのも相まって省略してます、あと文字数との死闘の末カットせざるをえなかった･･･。申し訳ない)
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raiz(プロフ) - 神里浦飛さん» わー、そう言って頂けて嬉しいです！！こちらこそありがとうございました！ (3月31日 17時) (
レス) id: 9fe4c24c21 (このIDを非表示/違反報告)
神里浦飛(プロフ) - 面白くて一気読みしました！最後まで読んだ、と思ったら、番外編の千切りに爆笑させられました。楽しい時間をありがとうございます！ (12月7日 20時) (レス) @page49 id: fb6d1b08bc (このIDを非表示/違反報告)
raiz(プロフ) - れんれんさん» 返信遅くなり申し訳ありません、コメントありがとうございます！最後に面白かったと言って貰えるよう頑張っていたのでその言葉が沁みます･･･(*´꒳`*) (2023年4月14日 21時) (レス) id: 83866824e4 (このIDを非表示/違反報告)
raiz(プロフ) - リィさん» コメントありがとうございます！ここまで読んで頂き感謝しかないです･･･！！返信遅くなって申し訳ない･･･。 (2023年4月14日 21時) (レス) id: 83866824e4 (このIDを非表示/違反報告)
れんれん - 完結おめでとうございます！ほんとに面白かったです(*^ω^*)番外編待ってます！！！ (2023年4月9日 15時) (レス) @page45 id: 63496a6874 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：raiz | 作成日時：2023年3月25日 23時
