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114. ページ14

帝襟と共に歩き続け、ブルーロックの玄関へとやってきたAは彼女の言葉に首を傾げた。罵倒されないようにするためにはどうすればいいのだろうか。
真面目に考えていれば、前方から車がやってくるのが見えた。その車はブルーロック前に停り、中から1人の青年が出てくる。

「は、はじめまして、ブルーロックマネージャーの帝襟アンリです」

初めに口を開いたのは帝襟だった。Aも帝襟に倣い、己の名前を口にした。

「同じくAA。・・・です」

それに対し糸師冴は興味無さげに、無愛想に己も名前だけの自己紹介をした。しかしそれが終われば、すぐに士道に会わせろと言いだす。帝襟は慌てて彼を施設へ迎え入れた。Aも同じように帝襟のあとを追った。


そうして着いた先は、A命名監獄の監獄。中では士道が何か喋っているらしく、騒ぎ声が聞こえた。糸師はその中へ躊躇せず入っていった。

しかしそれも数分で、すぐに彼は部屋から出てきた。・・・士道を連れて。

「あり、士道も連れてくんだ」

「・・・Aちゃん、俺がここに入れられるって気づいてた?」

ぼうっと糸師に連行される士道の様子を見ていれば、士道にじとりと睨まれた。ただ、忠告はきちんとしたのだ。その旨を伝えたAは、2人を出口まで案内する。帝襟は途中でブルーロックの進捗報告資料が完成していなかった事を思い出したらしく、「気を付けてね!」と言い残して抜けていった。

コツコツと3人で廊下を歩く音が響く。ふと、後ろから声がかかった。

「・・・お前は___」

糸師の声だ。Aは足を止め、後ろを振り向く。
しかし糸師は少し考えた後、なんでもないと口を閉じてしまった。

Aはそれに?マークを浮かべ、再び歩き出そうとする。しかし1つ何か言っておこうかと口を開いた。

「そういえば、君の弟。かなり頑張ってるみたいだよ」

・・・呪霊がいっぱい出てくるくらいには。
裏に隠された言葉を見せることなく、Aはそう言い放った。驚いたような顔の糸師の姿が、視界の端に映る。

「・・・俺には関係ねぇ」

「・・・あらら、拗れてんね」

是非とも糸師兄弟間での色々は解決してもらいたいものである。なにより生まれる呪霊の数が半端ないのだ。
そんなことを切に願いながら、Aは2人を送り出した。


「(なんなんだ、彼奴・・・。彼奴の周りだけ、嫌な気配がする)」

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raiz(プロフ) - 神里浦飛さん» わー、そう言って頂けて嬉しいです!!こちらこそありがとうございました! (3月31日 17時) (レス) id: 9fe4c24c21 (このIDを非表示/違反報告)
神里浦飛(プロフ) - 面白くて一気読みしました!最後まで読んだ、と思ったら、番外編の千切りに爆笑させられました。楽しい時間をありがとうございます! (12月7日 20時) (レス) @page49 id: fb6d1b08bc (このIDを非表示/違反報告)
raiz(プロフ) - れんれんさん» 返信遅くなり申し訳ありません、コメントありがとうございます!最後に面白かったと言って貰えるよう頑張っていたのでその言葉が沁みます・・・(*´꒳`*) (2023年4月14日 21時) (レス) id: 83866824e4 (このIDを非表示/違反報告)
raiz(プロフ) - リィさん» コメントありがとうございます!ここまで読んで頂き感謝しかないです・・・!!返信遅くなって申し訳ない・・・。 (2023年4月14日 21時) (レス) id: 83866824e4 (このIDを非表示/違反報告)
れんれん - 完結おめでとうございます!ほんとに面白かったです(*^ω^*)番外編待ってます!!! (2023年4月9日 15時) (レス) @page45 id: 63496a6874 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:raiz | 作成日時:2023年3月25日 23時

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