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113. ページ13

「あ、Aちゃんじゃん!やっほー、なんか元気ないけど」

「ほぼシドウのせいだよ」

いつものように機械に腕章を翳して食事を受け取り、席につけば士道がにっこりと声をかけてきた。Aはそれに低いテンションで返す。

・・・最初こそAはこのトライアウトをサポートしつつ観戦し、楽しんでいた。潔の新しい意識も生まれ、御影も自分に合った新しい技を見出したようで、正直どの試合もアツかった。

しかし、あまりに士道が暴れすぎている。
糸師とは性格が噛み合っていないようで何時も(物理的にも精神的にも)衝突しているし、気に入らない選手がいると暴れる。トライアウトは既に終盤に差し掛かっているのだが、Aは実に5回士道の暴力行為を止めにピッチへ乗り込んでいた。

「そろそろホントに監獄の監獄に入れられるよ、気を付けてね」

「監獄の監獄って何それ」

そんなのあるんだ、と不思議そうな顔をしている士道に、Aはお仕置部屋みたいなものだと返しておいた。あの部屋はAも見たことがあるのだが、このブルーロックという施設を監獄と例えるのが不適切に思えてくる程の監獄度だったのだ。これは監獄の監獄という以外に言いようがないだろう。

「・・・まあ、そろそろやめとけよっていう、私からの警告ってことで」


・・・そして数日後、そんな言葉も虚しく士道が監獄の監獄に搬入されたという情報を手に入れたAは思わず苦笑を零した。まあいつかはやると思ってた、という具合なので驚きはしなかったが。
取り敢えず、士道がそこから出るのは割と近い未来のことだろうとAが掃除を始めようとすれば、帝襟がこちらへ近づいてくる。

「Aちゃん、ちょっといい?」

「?」

帝襟がAを呼び止め、Aはその場に立ち止まった。持ち上げた掃除機を再び床に下ろせば、帝襟が口を開く。

「あのね、今日急遽糸師冴がここに来ることになっちゃって・・・。Aちゃんも迎える準備、してもらってもいいかな?」

帝襟曰く、糸師冴は士道に会いにここへ来るらしい。なんでも、ブルーロックから1人U-20日本代表チームに取り込む約束をしたのだとか。Aは帝襟にこくこく頷くと、共に通路を歩き出した。既に糸師冴はこちらに向かってきているらしく、もう少しで着くとのことだ。

「糸師選手って結構毒舌だから、罵倒されないようにね・・・!」

「罵倒されないように・・・??」

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raiz(プロフ) - 神里浦飛さん» わー、そう言って頂けて嬉しいです!!こちらこそありがとうございました! (3月31日 17時) (レス) id: 9fe4c24c21 (このIDを非表示/違反報告)
神里浦飛(プロフ) - 面白くて一気読みしました!最後まで読んだ、と思ったら、番外編の千切りに爆笑させられました。楽しい時間をありがとうございます! (12月7日 20時) (レス) @page49 id: fb6d1b08bc (このIDを非表示/違反報告)
raiz(プロフ) - れんれんさん» 返信遅くなり申し訳ありません、コメントありがとうございます!最後に面白かったと言って貰えるよう頑張っていたのでその言葉が沁みます・・・(*´꒳`*) (2023年4月14日 21時) (レス) id: 83866824e4 (このIDを非表示/違反報告)
raiz(プロフ) - リィさん» コメントありがとうございます!ここまで読んで頂き感謝しかないです・・・!!返信遅くなって申し訳ない・・・。 (2023年4月14日 21時) (レス) id: 83866824e4 (このIDを非表示/違反報告)
れんれん - 完結おめでとうございます!ほんとに面白かったです(*^ω^*)番外編待ってます!!! (2023年4月9日 15時) (レス) @page45 id: 63496a6874 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:raiz | 作成日時:2023年3月25日 23時

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