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そうして豪快に部屋へ入ったAは、部屋の隅で息を潜めている2人に出会った。
｢レオ、セイ！｣
Aが声を掛けると、2人は目を見開いた。2人とも、大分消耗しているように見える。顔には汗が伝っていた。
｢は、A･･･！？なんで！｣
｢色々吹っ飛んでったけど何があったの？｣
2人が立ち上がり、Aに問う。自分が呪術師であるということがバレたら警戒されてしまうかもしれないと考えたAは咄嗟に言い訳を考えた。
｢さ、さっき変なのに会って、逃げてて･･･。そいつが変なの飛ばしてきて、扉壊れたから部屋入ったら、2人がいて･･･。｣
それで、とAはわざと混乱したように話す。これで3人の間に「脱出する」という共通の目標が生まれた。このまま3人で行動して、出口まで案内すればAは援軍を待つことが出来る。
｢そっか･･･。じゃあ、なんでAはここに？｣
｢えぁ、チョット忘れ物して。･･･2人は？｣
Aが問い返すと、2人は顔を見合わせ話し始める。
｢俺がスマホ忘れて、一緒に取りに来たの。そしたら･･･。｣
｢なんか変な気持ち悪ぃのに出会って、必死に逃げて･･･。んで、部室入って鍵かけて、何も入ってこれねぇ様にバリケード作ったんだよ。｣
2人の話に、Aは御影と凪の行動は正解だな、と思う。呪霊がうじゃうじゃと湧いている中、無理に脱出しようとするのは逆効果だ。ここで2人がバリケードを作ってくれていて良かった。
今だったら雑魚呪霊は殆ど祓ってしまったし、受肉した呪霊に見つからなければ脱出が可能だ。
｢ここ1階だし、私達の足なら此処から脱出できると思う･･･。3人で、出よう。｣
Aが2人に言う。2人もそれに頷いた。
｢おう、もうこの部屋も使い物になんないっぽいしな。っとに、何なんだよあのバケモン･･･！｣
｢ゴメン、レオ。俺がスマホ忘れたせいで･･･。･･･俺は、レオとAが行くなら行く。｣
御影も凪も、覚悟を決めたような顔をしている。Aはその目を見て、｢いっせーので走ろ。｣と扉の外に呪霊が居ないのを確認し、言った。それに2人がこくりと頷く。
｢いっせーのッ！！｣
だっ、と地面を蹴る音がした。Aを先頭に、3人は猛スピードで走り出す。
サッカーをしている2人と、呪術師をしているAなら出口まで30秒かかるかかからないかといった所。
相当運が悪くなければ、出口までは余裕で辿り着ける。
Aは特級が出てこない事を祈った。
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raiz(プロフ) - 六花さん» コメントありがとうございます、こっちにもコメントしてくださってたんですね･･･！小説に散りばめたギャグ要素がちゃんと機能しているか心配だったのですが、そう言って頂けると自信が持てます！これからも頑張りますね！！ (2023年2月27日 22時) (
レス) id: 1861dc87f7 (このIDを非表示/違反報告)
六花 - 初コメ失礼します、最近読み始めた者です！音のソノ○ティにツボって先に進めません！更新頑張って下さい! (2023年2月26日 11時) (レス) @page25 id: 5137519573 (このIDを非表示/違反報告)
raiz(プロフ) - ずんだ餅さん» コメントありがとうございます、その一言で救われます･･･！！続編移行までまだ掛かりそうですが、気長に待って頂けると幸いです！！ (2023年2月23日 0時) (レス) id: cec7109ca5 (このIDを非表示/違反報告)
raiz(プロフ) - アルです！\(●°ω°●)/さん» 2度目のコメントありがとうございます、続編移行までまだかかりそうな上、新しい小説が出せるのはもっと先になってしまいそうですが今後ともよろしくお願いします！！ (2023年2月23日 0時) (レス) id: cec7109ca5 (このIDを非表示/違反報告)
ずんだ餅 - おもしろかったです✨続編待っときますね！(*｀▽´*) (2023年2月22日 17時) (レス) @page50 id: 12d02573a8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：raiz | 作成日時：2023年2月7日 22時
