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Aはそっと目を開けた。五条が｢A、送ろうか？｣と口を開く。･･･確かにここから戻るとなると少々時間がかかる。ブルーロックの呪霊は一度一掃したと言えども、長時間離れていれば呪霊も少しは湧くだろう。
｢ウン、お願い。｣
そう考えて、Aは返事をした。まだ心が落ち着かないが、仕方ない。
目もきっと擦り過ぎで腫れているが、戻らないと危険なのだ。
｢ん、じゃあトぶね。｣
に、と笑って言うと、五条はAを担いでブルーロックへトんだ。
景色が一気に変わって、あの五角形の建物の前へ送られる。
｢･･･A、今日は任務休んでいいよ。呪霊に関しては他の術師呼ぶから。｣
｢っえ、でも･･･。｣
｢だいじょぶだいじょぶ！！七海とか派遣すれば問題なくやれるでしょ。｣
Aはこのブルーロック内に見知らぬ金髪の男性が歩いていたら選手達は気が気じゃないのではないかと思ったが、ここは素直に受け入れることにした。
｢そんじゃ、絵心にはこっちで話つけとくから！･･･無理しないでね。｣
ぽん、と頭に手が軽く載せられる。
こくりと頭を縦に振れば、五条は軽く笑ってまた高専へ戻って行った。
｢･･･。｣
一人になると、再び孤独感が襲ってくる。先程の光景がフラッシュバックして、涙が出そうになった。
あんなことを言って強がったのに、とAは頭のやけに冷静な部分で自分を責めた。
･･･取り敢えず、施設に入ろう。
そう思って施設内に足を踏み入れ、歩き出す。
そのままぼうっと歩いていれば、進行方向に見慣れた紫の髪が映った。珍しく近くに凪が居ない。
今は御影と話すと要らぬ心配をかけてしまいそうだったので、Aは少し待ってから先へ進むことにした。
｢･･･あれ、A？｣
しかし、そんな決意も虚しく後ろから千切が声をかけてきた。それにより、御影が此方を振り向いてしまった。
｢･･･A･･･？｣
心做しか、何時もの元気が無いように見える。何かあったのだろうか。そんな事を考えているうちに、2人がAの前へやってきた。
｢あ〜･･･、此奴はちょっと色々あってこんなんだけど･･･。Aも目ぇ腫れてるぞ、大丈夫か？｣
最初に口を開いたのは千切だった。そして、目元をちょんちょんと指さしながらそう言う。やはり擦り過ぎで目が腫れてしまったらしい。
それを聞いて己の目元に手をやったAは、涙ぐんだ目をまた擦った。
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さくちゃん - raizさん» ありがとうございます！楽しみに待ってます！！ (2023年3月25日 7時) (
レス) id: f6f0c24dc1 (このIDを非表示/違反報告)
raiz(プロフ) - 水希さん» コメントありがとうございます、面白いと言っていただけて感無量です･･･！続編はもう少しでできると思います。ソワソワが治まれば() (2023年3月24日 21時) (レス) id: 1aa12f97ac (このIDを非表示/違反報告)
raiz(プロフ) - さくちゃんさん» 返信遅くなり申し訳ありません･･･！続編もう少しでできる予定です、もうしばしお待ちを･･･！！ (2023年3月24日 21時) (レス) id: 1aa12f97ac (このIDを非表示/違反報告)
水希(プロフ) - 初コメ失礼します！すっごい面白いです！続編が気になってソワソワしてます！更新頑張ってください (2023年3月23日 18時) (レス) id: 0489471443 (このIDを非表示/違反報告)
さくちゃん - 続編待ってます！！ (2023年3月15日 18時) (レス) @page50 id: f6f0c24dc1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：raiz | 作成日時：2023年2月25日 21時
