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そして、そんな出来事の翌日。Aは絵心のいるモニタールームにて、目をキラキラさせながらチームZ vs. チームYの試合の観戦をしていた。

「おー!!裏切った!
確かにアイツ裏切りそうだったよね!分かるエゴ!?」

「知るか。取り敢えずシャラップAちゃん。」

そしてまるでドラマの様な裏切り展開に、Aは絵心の座る椅子に手をかけてぴょんぴょんと飛び跳ねる。
千切はまだ動かない。この状況だと実質12対9になってしまうが、Aはこの試合で千切が己の鎖を引きちぎると確信していた。
数分後、その時はやってくる。
千切が、猛スピードで走り出したのだ。そんな姿に、Aは更に目を輝かせた。

「いっけー、チギリ号!!」

「Aちゃん今日は何時にも増してテンション高いね・・・、でも確かに、これは結構凄い展開かも・・・!!」

右手の拳を振り上げて叫んだA。帝襟はそれに苦笑を零したが、確かにこの試合はアツいと視線をモニターに移した。

「はあ、阿呆2人組が・・・。」

「阿呆!?」

「え、心外。」

3人がそんな会話を繰り広げているうちにも、試合は進んでいく。
そして見事、裏切り行為があってもなおチームZは引き分けに持ち込んだ。

「わ、凄い・・・!!」

「ひゃっほぅ!ナイスチギリ!!」

数的不利の状況でも持ちこたえたチームZに、Aは思わずびょんこと過去一高く飛び跳ねた。常人ならば有り得ないような高さだったのだが、モニターに釘付けになっていた帝襟は気付いていないようだ。

そしてそんなAは、タオルやドリンクを渡しに行くため、テンション高く「イッテキマス!!」とモニタールームを出ていった。慌てて帝襟が「いってらっしゃい、走っちゃダメだよ!!」と言い放ったが、既に声は聞こえておらず、Aはカゴを抱えて猛スピードで走り出す。

とんでもない速さで走ったAがフィールドに着くのは早かった。
開いた扉からとんっと足音を鳴らしてフィールドに入ると、そこにはまるで浦島太郎の亀の様になって殴られ蹴られと好き放題されている久遠の姿があった。

殴っているのはチームWだ。本来ならばチームZが殴りに行くような場面なのではないかと思ったが、Aは取り敢えず口で彼等を制圧することにした。

「ねえ、あんまり暴力行為すると強制退場なるよ?」

「あ!?そんなん知るかよ!悪ぃのは此奴だ!」
「そうだ、俺達のこと裏切りやがって!」

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さくちゃん - raizさん» ありがとうございます!楽しみに待ってます!! (2023年3月25日 7時) (レス) id: f6f0c24dc1 (このIDを非表示/違反報告)
raiz(プロフ) - 水希さん» コメントありがとうございます、面白いと言っていただけて感無量です・・・!続編はもう少しでできると思います。ソワソワが治まれば() (2023年3月24日 21時) (レス) id: 1aa12f97ac (このIDを非表示/違反報告)
raiz(プロフ) - さくちゃんさん» 返信遅くなり申し訳ありません・・・!続編もう少しでできる予定です、もうしばしお待ちを・・・!! (2023年3月24日 21時) (レス) id: 1aa12f97ac (このIDを非表示/違反報告)
水希(プロフ) - 初コメ失礼します!すっごい面白いです!続編が気になってソワソワしてます!更新頑張ってください (2023年3月23日 18時) (レス) id: 0489471443 (このIDを非表示/違反報告)
さくちゃん - 続編待ってます!! (2023年3月15日 18時) (レス) @page50 id: f6f0c24dc1 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:raiz | 作成日時:2023年2月25日 21時

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