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＿＿＿ゴッ。
硬いもの同士がぶつかる音が、真っ暗な食堂に響く。
Aは夜11時、既に夜食と化した夕食を前に、机に突っ伏していた。
何があったか？そんなこと、語らずとも知れている。
「(体力テスト･･･。選手もキツそうだけど、私もキツすぎる･･･。)」
そう。体力テストが始まり、Aは選手のケアと選手の負の感情から生まれた呪霊を駆除するのに追われていたのだ。
既に脱落者が25人出ている訳だし、その25人の負の感情がこの施設に集約されてしまっている。それに加え、この体力テストでまだ生き残っている選手達の負の感情までもが呪霊と化して暴れてしまっているのだ。今日だけで、Aはすでに50体ほど呪霊を祓っている。それも、術式なしで。
これがまだ続くのだと思うと何だか食事を摂るのすら億劫になってしまう。
額を机につけたまま悶々としていると、ふと背後から声がかかった。
「なぁにしてんの、マネージャーちゃん。」
首筋にかかった吐息に、Aは肩を飛び跳ねさせた。この声は、聞き覚えがある。
「げげげ、シドウ リュウセイ･･･。」
「お、ラーメンだ。いーなー。」
態とらしく顔を顰めたAだったが、それに構うことなく士道はAの前に置かれているラーメンを眺めて言った。
そして手に持った己の夕食のプレートをAの前に置く。
この時点で、Aはこれから士道がどうするのか察してしまった。
「前かぁ･･･。」
「何、隣が良かったの？意外と可愛いとこあんじゃんマネージャーちゃん♡」
「チガウそうじゃない。」
突き刺さる視線に構うことなく、士道は机を挟んでAと向き合った。
しかし、士道は食事に手をつけようとせずAをじっと見つめている。その目がどうにも気になってしまい、動こうにも動けなくなってしまったAは士道に何か用があるのだろうかと問いかけた。
「ただの俺の勘だけどさ、マネージャーちゃんってなんか普通の人間じゃなかったりする？」
「･･･！！」
先程とは打って変わって、真面目腐った顔で放たれた言葉はAを動揺させるには十分なものだった。が、Aは持ち前のポーカーフェイスでそれを顔に出すことなく士道の言葉を否定する。
「や、私はただの人間だけど。ただ単に昔合気道とかやってただけで･･･。」
「･･･ふぅん？ならいいや！
ところで連絡先交換しねぇ？」
「ごめん色んな意味で胃が痛くなりそうだから辞めとく。」
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さくちゃん - raizさん» ありがとうございます！楽しみに待ってます！！ (2023年3月25日 7時) (
レス) id: f6f0c24dc1 (このIDを非表示/違反報告)
raiz(プロフ) - 水希さん» コメントありがとうございます、面白いと言っていただけて感無量です･･･！続編はもう少しでできると思います。ソワソワが治まれば() (2023年3月24日 21時) (レス) id: 1aa12f97ac (このIDを非表示/違反報告)
raiz(プロフ) - さくちゃんさん» 返信遅くなり申し訳ありません･･･！続編もう少しでできる予定です、もうしばしお待ちを･･･！！ (2023年3月24日 21時) (レス) id: 1aa12f97ac (このIDを非表示/違反報告)
水希(プロフ) - 初コメ失礼します！すっごい面白いです！続編が気になってソワソワしてます！更新頑張ってください (2023年3月23日 18時) (レス) id: 0489471443 (このIDを非表示/違反報告)
さくちゃん - 続編待ってます！！ (2023年3月15日 18時) (レス) @page50 id: f6f0c24dc1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：raiz | 作成日時：2023年2月25日 21時
