泡と消える【MIU404】 (ページ8)

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伊吹「これもなんかの縁だし、連絡先聞いてもいい？」

ここぞとばかりの伊吹の発言にAは内心_嫌だ、と思いながらもにっこり笑い携帯を取り出した。
それをみた伊吹も目を輝かせてポケットから携帯を出した。

『警察官のお友達がいたら何かあっても安心ですね』

伊吹「あー……、でも今日は休みで出てきただけでいつもは奥多摩勤務なの」

『奥多摩…』

伊吹「そ、奥多摩」

目に見えて落ち込んだ様子のAに伊吹は思わず口を開く。

伊吹「でもAちゃんになんかあったらすぐに飛んでくるからね、いつでも連絡して？」

『はい…』

伊吹「落ち込んでんのもかわいーけど笑った顔の方が俺は好き。
それにさっきまでタメ口だったじゃーん、なんで敬語？」

『だって』

伊吹「だってもないの、俺Aちゃんの友達でしょ」

少し考えてAは_うん、と笑顔で答えた。

伊吹「やっぱAちゃんきゅるきゅるだわ～」

その後伊吹は買ってきた少しばかりのポテチをAに与え_俺のおごり、と笑って去っていった。

Aは1人残された公園のベンチでパソコンを開き、警察内部へと侵入すると"伊吹藍"のファイルを探しだした。

『そうだなぁ…あと3年ぐらいは奥多摩で我慢してもらおうかなぁ』

Aは画面上の伊吹を指でなぞり笑みを浮かべパソコンを閉じた。

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