泡と消える【MIU404】 (ページ7)

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episode.7 ページ7

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伊吹はAに背中を向けた。

伊吹「ここにいちゃ恥ずいでしょ、乗って」

『ん』

Aは伊吹の背中にくっつき、首に腕を回した。
_鞄は、と伊吹に聞かれるが大事なものを他人に預けるようなAではないので_いい、と軽く返事をするとそのまま公園へと連れてこられた。

伊吹はベンチにAを座らせると_ちょっと待ってて、と言い公園の外へと走り出した。
Aが背中のリュックを抱えボーッとしていると伊吹が買い物袋を持って戻ってきた。

伊吹「お待たせ」

Aの隣に座り袋の中身を漁る伊吹。

伊吹「俺も犯人追うことあるけどあれはないよねー。
Aちゃんも助けるのが俺たちの仕事なのに」

『警…察官』

伊吹「そ、俺警官なの」

伊吹はニカッと音が出る太陽のようなまぶしい笑顔でAにピースを見せた。
その警察官らしくない風貌と口調が相まってAは思わず吹き出した。

『ふっ、なにそれ』

伊吹「やば、めっちゃきゅる…」

『きゅる…？』

Aが首を傾げると伊吹は目を輝かせて何度も頷いた。
この伊吹藍という男、"きゅる"という他人には到底理解の及ばない言葉を発したのだ。

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