今日:44 hit、昨日:131 hit、合計:2,147 hit
小|中|大
episode.6 ページ6
.
Aは主食であるポテチを大量に抱え家路についていた。
背後から_どけっ、と言う言葉に振り向けばこちらに向かってきた男とぶつかり、両手が塞がれていたAはそのまま後ろに倒れた。
『いっ…!』
倒れた拍子にポテチの袋は地面に散らばりぶつかった男を追う警察に踏み潰されていった。
『わたしのポテチ……』
「えっと…大丈夫?」
悲愴感漂うAに誰かが声をかけた。
袋から散乱したポテチを見つめていたAが顔をあげると、そこにはサングラスをかけた長身イケメン。
薄暗いサングラスの奥には切れ長の目、差し出された腕についたほどよい筋肉。
『大丈夫じゃない…私のご飯…』
「だよねぇ……えっ?ご、ご飯?」
『うん、ご飯』
「ちょっとよく分かんないけど、道の真ん中だし端に寄ろうか。
とりあえず立てる?」
『立てない』
"立てない"と答えたAを心配するようにイケメンは片膝をつきAの足や手に怪我がないかみる。
「俺伊吹、きみは?」
『A』
伊吹「Aちゃんね、高校生?」
伊吹の質問に首を振ったAをみて_大学生か、と呟いた。
.
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます
39人がお気に入り
39人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:らい | 作成日時:2024年3月12日 6時