泡と消える【MIU404】 (ページ11)

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警察内部に侵入するのが日課となっているAは今日もパソコンを見つめていた。

『ふーん、第4機動捜査隊ねぇ…いいじゃんこれ、ここ入れちゃお』

Aはキーボードを叩き、人事ファイルにアクセスすると異動予定の名簿に目を通した。

401,402,403,404

パソコンを見つめ悩むAに久住が声をかける。

久住「どないしたん？」

『2人組が4つあってもう1人いれたい場合ってどうすればいいと思う？』

久住「そんなもん簡単や」

久住のその言葉にAは久住の顔を見た。
久住はこれまた意地の悪そうな笑顔でこう言った。

久住「誰かを消せばええやろ」

Aは笑顔で_ありがとう、と答えつつも内心は人を消すのってそんな簡単じゃないと考えていた。

それもそのはず。
消えたい人間の情報を消すのは簡単、本人も姿を消せばいい。
そう思っていない人間は姿を消してくれない。
誰かが見つければ情報を疑いはじめるだろう。
そうなれば自ずとAの正体が表沙汰になる。

Aは少し悩み思い付いた。

『そっか、もっと増やせばいいや』

木を隠すなら森の中。
1人増やすならそれよりも大勢を増やせばいい。

キーボードをパチパチを打ち、呟いた。

『また会えるね、伊吹さん』

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