泡と消える【MIU404】 (ページ2)

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____都内某所

女はとあるシェアオフィスにきていた。

『ねぇ、ここにさ、_____っている？』

受付の男は名簿をパラパラとめくり_いませんね、そう答えた。

女は_ふーん、とため息混じりにオフィス内を見渡した。

『なんだ、いるじゃん』

1人の男を見つけそう言うと女は近づいていった。

『隣いーい？』

「ん？ええでぇ、はじめましてやなぁ」

『ここ静かだしパソコンに集中するにはいいかなって』

女は男ににこりと笑いかける。
男もその顔を見て屈託のない笑顔で答えた。

「なんやええ友達になれそうやな」

『そうだね』

「せや、おねーさんなんて言うん？」

『わたし？Aっていうの、きみは？』

「おれ？久住(くずみ)っちゅーねん」

『よろしく、____くん』

その一言に久住は張りつけた笑顔が固まった。
Aの笑顔を見て久住の笑顔は消えた。

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