episode.9 ページ9
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そんな伊吹さんに陣馬さんがさすがにツッコんだ。
陣馬「ちょっと待て、目撃者は？正確には何て言ってたんだ？」
伊吹「え？……好きとか嫌いとか何かそういうあれだったって」
陣馬「どのアレだ、ちょっと見せろ。メモ！」
陣馬さんの手にメモ帳を乗せた伊吹さんに対して陣馬さんが詰め寄る。
陣馬「おい、調書のメモは？」
伊吹「えっ、書かなくても覚えられますよ〜」
嘘…、志摩さんをチラリと横目で見ると口を手で隠してはいるもののニヤついているのがよーく分かる。
これを見越してフードに入れた？
まさか……ね？
伊吹さんに近寄った志摩さんが先ほどの真似をした。
志摩「"好きとか〜、嫌いとか〜、そういうアレで〜"って報告書に書くのか？バカか！」
『ふふっ』
小さく笑ったつもりが九重さんには聞こえてたみたいで首がぐりんってなる勢いで振り向いてきた。
1つ咳払いをしてとりあえずにっこり笑っておく。
志摩「俺たちパーキング見てきます。
被害者はいつも身軽で小銭入れか鍵だけ持ってた。
鍵まで店員が覚えてるってことは、手に持ったまま入ってきた日が何度もあった。
…ってことはよっぽど家が近くか___」
陣馬「車で来ていた、車のキーか」
『犯人は被害者のポケットから何かを握って逃げた、財布みたいな大きいものじゃない』
陣馬「盗んだのが車のキーだとしたら車を盗むのが目的か」
志摩「車の中に何か置いていた可能性もあります。
この辺りのパーキングは……、A？」
『はぁ…この辺は1ヵ所しかありませんし、犯人が逃げた方角にあります』
志摩「行きますよ」
そう言って志摩さんは先に行ってしまった。
それを追いかけようとした時、九重さんがポツリと呟いたその一言が頭にきた。
九重「今でも一応優秀なんだなぁ」
『言っておくけど、"今でも"も"一応"も余計です。
志摩さんは今も昔も変わらず現場の捜査をしているだけ、……キャリア組のお坊っちゃまには分かりませんかね？』
そう吐き捨てて私もパーキングの方へと足を向けた。
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ぽちゃまる(プロフ) - いつも楽しくて拝見させて貰っています！香坂さんの妹っていう設定からもう、はい、愛してます。香坂さんがお亡くなりになられた場所が私のちょー近所でして、場面再現したいぐらいです。もうギャフンと言います、これからも最新頑張ってください！応援しています！ (4月16日 20時) (
レス) id: e1b30985a0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らい | 作成日時：2024年2月23日 8時
