episode.42 ページ42
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顔を伏せると志摩さんに抱き寄せられた。
志摩「自分を責めるな」
『でも…』
志摩「誰のせいでもない」
『お兄ちゃんに…、会いたいな』
志摩「あぁ」
しばらくそのまま志摩さんの腕の中にいた。
志摩「いくか」
志摩さんは私の顔を覗き込むと鼻で笑った。
『なんですか、不細工だから笑ったんですか』
志摩「いーや、なんでもない」
志摩さんは私の頭をポンポンッと撫でると階段を昇りはじめた。
私も目元をしっかりと拭いてから志摩さんの後を追い、階段を登った。
伊吹「遅ぇよ、2人とも」
志摩さんの後ろから少し顔を出すと、伊吹さんは屋上からどこかを見て言った。
伊吹「あそこの線路の向こう側どこだか分かる？」
志摩「世田谷区」
伊吹「そうそう、区境になっててこのビルとは管轄が違う。
で、俺はすごいことに気づいた。
あの日、香坂ちゃんは…あ、お兄さんの方ね？ここで志摩を待ってた。
だがいつまでたっても志摩は来ない。」
『なにが言いたいんですか？』
伊吹「ここからだよAちゃん。
景色を眺めて…見つけた、犯罪の瞬間を」
志摩「なんだ、その作り話は」
伊吹「作ってない、マジの話」
志摩「証拠がない」
伊吹「ギャフンと言わせんぞ。
いやギャフンと言え、今すぐギャフンと言え、証拠はある」
そう言って伊吹さんは線路の向こう側のマンションを指差した。
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ぽちゃまる(プロフ) - いつも楽しくて拝見させて貰っています！香坂さんの妹っていう設定からもう、はい、愛してます。香坂さんがお亡くなりになられた場所が私のちょー近所でして、場面再現したいぐらいです。もうギャフンと言います、これからも最新頑張ってください！応援しています！ (4月16日 20時) (
レス) id: e1b30985a0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らい | 作成日時：2024年2月23日 8時
