episode.18 ページ18
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伊吹さんは私の隣でタブレットとプリントアウトされた写真を見ながら何かを考え込んでいた。
志摩「おい、聞いてるのか?」
志摩さんが声をかけると、その考えを口にした。
伊吹「ねぇ、さっきの車さぁ…やっぱそいつじゃない?」
志摩「うん?」
伊吹「深川通りのおもちゃ屋の前で白い車見たんすよ。
その時はなんだっけな…」
『多摩ナンバー』
九重「多摩ナンバーの通報はこれまで___」
『ないですね』
パソコンの画像に記載されているナンバーに多摩の文字はない。
見た車が犯人という可能性は限りなく無いに等しい。
陣馬「どうしてそれが犯人の車だって思うんだ?」
伊吹「何となく?」
志摩「うわ〜」
伊吹「いや何か引っ掛かってて前に見た車と同じかも」
志摩「俺たちは映像で見ただけ、犯人の車を直接見てない」
伊吹「何だろう、何か感覚?
何だろうな…何かこの辺にもや〜もや〜っと」
志摩「勘とか感覚とかやめてくんない___」
伊吹さんを指さした志摩さんの手を掴んだ伊吹さん。
かと思えば笑って志摩さんの肩をバシバシ叩いた。
伊吹「あぁスッキリした、エンジン音が同じだ。
おもちゃ屋の前で見た時多摩のえっと…志摩さん、何だっけ?」
志摩「多摩300"し"の12-15」
伊吹「やるじゃん、そのナンバーで緊急配備!」
会議室の扉を思いっきり開け入った伊吹さんは興奮状態だ。
捜査に関わる人間にはあってはならない。
冷静に、感情に振り回されてはいけない。
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ぽちゃまる(プロフ) - いつも楽しくて拝見させて貰っています!香坂さんの妹っていう設定からもう、はい、愛してます。香坂さんがお亡くなりになられた場所が私のちょー近所でして、場面再現したいぐらいです。もうギャフンと言います、これからも最新頑張ってください!応援しています! (4月16日 20時) (レス) id: e1b30985a0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:らい | 作成日時:2024年2月23日 8時