純血の日本人【HP】 (ページ8)

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新学期が始まった数日後、今日は朝から図書室に行く為に沢山の教科書を持って談話室に降りていった。

談話室のソファで双子がコソコソと何か話してる。

『おはよう、なに話してるの？』

こっそりと後ろに近づいていって、声をかける。

2人は手元の羊皮紙をかき集めて焦っているようだった。

ｼﾞｮ「な、なんでもないよ」

ﾌﾚ「お、おはよう。姫」

どうせまた誰に悪戯仕掛けるかとか、どんな悪戯グッズを作るかとか、そんなことだろう。

私のことは誘ってくれないのよね、楽しそうなのに…。

ﾌﾚｼﾞｮ「「さ、さ、いこう」」

フレッドが私の荷物を持ってくれて、3人並んで大広間へいく。

いつもと変わらない日々が私は大好き。
日本じゃ自分のことは自分でしてたし、いくら仲が良くても毎日ずっと一緒にいるなんて考えられなかった。
でも2人はそんな当たり前を幸せな日々に変えてくれた。

椅子に腰かけて、2人の皿にフルーツをいれてあげる。

ﾌﾚ「どうしたの？」
ｼﾞｮ「俺にくれるの？」

『うん、2人に感謝の印として』

ｼﾞｮ「Aがくれるなら」
ﾌﾚ「たとえフルーツでも」
ﾌﾚｼﾞｮ「「うれしいよ」」

思ったことをしっかりと言葉にしてくれるのはこんなにも嬉しいことだってこっちに越してきてから知った。

ただ、自分が素直に言葉にできるかは別だけど。

朝はかぼちゃジュースしか飲まないけど、2人が美味しそうに食べてのを見てるだけでお腹いっぱいになりそう。

『じゃ、私は先に図書室にいくね。昼にまたここで』

ﾌﾚｼﾞｮ「「りょうかい、またな」」