超人ちゃん【9K】

せぶん。 ページ9

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須貝駿貴おはよ、今日研究室は何時まで?


家を出る直前、バイブ音とともに須貝さんからそんなLINEが届いた。


『午前中だけで午後は資料探しに行きます…っと』


簡単に予定を伝えるとすぐに返事がきた。


須貝駿貴なら俺とランチしよ
そんで、午後は資料探しデートってことで


須貝さんってもしかして暇人なの？
既読をつけてそんなことを頭に浮かべると、またすぐにバイブ音がなった。


須貝駿貴今、俺のこと暇なやつって思ったやろ
ちゃうからな?
俺も午前だけ研究室いくの

須貝さんってエスパーかなにかですか?
でも須貝さん聞き上手だし話し相手になってくれるのなら許可してあげます


ランチは外で食べようと思っていたから、___まぁいっかと思い、そんな返事を返して家を出る。




電車に揺られながら考えていた。
なぜ須貝さんはこんなにもマメな連絡をしてくるのだろうか、と。

LINEのトーク画面を開けば、最初のうちは2〜3日に1度のやり取りだったのも今では、ほぼ毎日朝の"おはよう"から始まって夜の"おやすみ"で終わっている。

これだけやり取りしていれば否が応でも考えてしまう。
その男、須貝駿貴のことを。
実際にキャンパスで会ったのは、初対面を合わせても片手で数えられるほど。

たまに拓司から送られてくる動画で、"綺麗に笑う人"、そんな印象は抱いていた。


行動分析なんて専攻してると、人の一挙一動に意味があると思えて頭の中が思考でグルグルと回りだす。


降りる駅を乗り過ごさないようにスマホから目を離した。


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えいと。→←しっくす。

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