ふぁいぶ。 ページ7
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「石井ちゃん……QueezyBee?」
『あ…まぁ、はい』
別に隠すことでもないし、論文をそこまで読みこんでくれている須貝さんならなんとなくそれを書いた理由を笑わないと思った。
須貝「ほぉ…、おー、おー、まじか…」
『どうかしました?』
項垂れてしまった須貝さん。
ランチのゴミをボックスの中に入れてパソコンに向けていた視線を須貝さんに移した。
須貝「俺はさ、今本人の前でその論文の良さを語ったわけよ?
恥ずいわ、普通に」
『そうですか?
大学の友達はその論文の意味を知っていて褒められることは少なかったので、私としてはちょっと嬉しいですけど』
あ、口滑らした…。
須貝「意味?」
『あー…、須貝さんは信じますか?
目に見えない"何か"の存在を』
須貝「なに?バタフライエフェクトとかそうゆうやつ?」
『いえ、その……、所謂"GHOST"、"SOUL"、"DEMON"とか…です』
須貝「そっち系?
いないとは言い切れんよな…、実際見たことはないけど科学的にいないとは証明されてないしな」
驚いた…、これか正直な感想だった。
だって、私も同じように考えていたから。
『霊って少なからず電磁波で形成されてるって言われていて、それを証明したかったんです。
私はいるって考えてるから。
視える人には視えるんだから何かしらのエネルギーがあるだろうし、会えるかも知れないんですよ、亡くなってしまった家族…とかに、それ以上素敵なことはないなって思いません?
それに視えたくない人には視えないようにも出来るんじゃないかなって』
そこまで言うと須貝さんは黙ってしまった。
言ったの失敗だったかな、なんて考えていた。
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らい(プロフ) - 陽さん» ありがとうございます! (2022年8月29日 7時) (レス) @page31 id: 097a817d7e (このIDを非表示/違反報告)
陽(プロフ) - 好きです!応援してます! (2022年8月28日 12時) (レス) @page31 id: d969f9c7e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:らい | 作成日時:2022年7月17日 10時