さーてぃ。 ページ32
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皆が仕事や動画編集などで出払っている間、私はオフィスで留守番をしながら自分の記事を書いていた。
その時電話が鳴った。
ここの電話がなるのは大抵QuizKnock宛の仕事依頼か、用事のある社員がかけてくるかだった。
『お電話ありがとうございます。
QuizKnockオフィス、電話番石井でございます』
応対の仕方は各々に任せられていた。
社長である拓司が
"お電話ありがとうございます"
"会社名"
"名前"
を言うのであれば他は自由でいいと言っていた。
伊沢「お前、さすがにそれは酷すぎ」
電話の相手は半笑い状態の拓司だった。
『拓司が自由でいいって言ったじゃん』
伊沢「だとしても"電話番"はないだろ」
『ところでなんの用?テレビ収録じゃなかった?』
伊沢「そうそう、そのことで頼みがあってさ…。
1人出る予定のメンバーが大学の急用で間に合いそうにないって連絡あって、オフィスに誰かいたら代わりに出てもらおうと思って」
『え、今空いてるの私しかいないけど…』
電話口から「まじか…ちょっと待って」という声と、「Aしか空いてないけどいいかな?」と、拓司は周りに確認を取りはじめた。
誰がいるのかは知らないけど、大丈夫じゃない?やいいでしょ、などの声が遠くから聞こえた。
伊沢「よし、A、今から住所送るから来て。
俺がロビーまで迎えにいくから」
そう言い残して電話が切れた。
わたし、出るなんて一言も言ってないんですけど?
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らい(プロフ) - 陽さん» ありがとうございます! (2022年8月29日 7時) (レス) @page31 id: 097a817d7e (このIDを非表示/違反報告)
陽(プロフ) - 好きです!応援してます! (2022年8月28日 12時) (レス) @page31 id: d969f9c7e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:らい | 作成日時:2022年7月17日 10時