超人ちゃん【9K】

とぅえんてぃないん。 ページ31

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あの日から何週間も駿貴さん、それにQuizKnockの人達にも会えていない。
それもこれもQueezyBeeが自分だと公表したお陰だった。

公表したことで海外や大学内からの研究依頼、その他お仕事など、色んな分野の方たちからのメールが多数送られてきてしまい、その対応に追われていた。


これでも一応まだ学生(院生)なんだけど。

研究室にこもって片付ける日もあれば、家でサクッと終わらせる日もあったりする。
QuizKnockのオフィスで自分の仕事？をするのもどうかと思い、最近はオフィスにも行っていなかった。



やっとある程度の仕事を片付け終えて久々にオフィスへと顔を出すと、そこにいたメンバーは私を温かく迎えてくれた。

ただ、そこに彼の姿はなかった。


『お久しぶりです』

福良「あ、ひさしぶり〜」

河村「お疲れ様です」

『あれ？お二人だけですか？』


私を迎えてくれたのはプロデューサーコンビだけだった。


福良「伊沢さんと山本とこうちゃんは収録でテレビ局、他は出勤してないよ」

河村「石井さんの知りたい人は最近研究で忙しくて大学に入り浸ってるらしいですよ」

『なっ！…えっ！？』


河村さんの言葉に腕で抱えていた資料を床に落としてしまった。
戸惑いと驚きの目を河村さんに向けると「なに？」と言わんばかりのすました顔をしていた。

福良さんも私と同じような驚きの目を私に向けていた。

そして河村さんはにっこりと笑って次の言葉を紡いだ。


河村「僕以外は誰も気付いていないと思いますけどね。
あ、福良に関しては今気づいたね」


福良さんを見ると苦笑いで私を見ていた。

このときばかりは神呼ばれているこの河村という男に暴言を吐きたいと思ったことはない。


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