ないんてぃーん。 ページ21
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どれぐらい時間がたったのだろう。
あまりにもコメントやDMが多くてすべてを読むのは無理だった。
伊沢「Aー?」
話し合いが終わったのか、拓司が呼びにきたのでスマホをポケットにしまい部屋を後にした。
伊沢「話し合いの結果なんだけど、こっちとしては会社に迎え入れたいって考えになった。
Aの意見は?」
拓司の言葉にその場にいた全員が私をみた。
どうするんだろう?といったような視線や、断ってくれ、といったような目配せ。
『入った場合のメリットとデメリット、それに私の仕事?というか役割は?』
そう言うと、全員が一瞬キョトンとした顔をしてから笑いだした。
おかしなことなんて何も言っていない。
仕事内容も聞かずに入社なんてしないでしょ、普通は。
須貝「伊沢がさっき最後に言ったのよ。
"絶対にメリットとデメリット聞いてくるんで皆考えといてくださいね"って」
河村「伊沢が言ってた通り実直な人ですね」
『それって褒められてます?』
一通り笑った彼らは各々の思うメリットデメリットと話してくれた。
伊沢「仕事はライターとして記事を書くのと、動画に字幕つけてもらえると助かる。
それと記事の翻訳とか今まで分担してたんだけど、誰も現地で住んでた人いないからAの方が適任だと思う」
翻訳なら得意だ。
大学でもバイトで留学生の担当にされてたし。
私は「それなら…」と小さく呟いて、この会社に入社することを決めた。
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らい(プロフ) - 陽さん» ありがとうございます! (2022年8月29日 7時) (レス) @page31 id: 097a817d7e (このIDを非表示/違反報告)
陽(プロフ) - 好きです!応援してます! (2022年8月28日 12時) (レス) @page31 id: d969f9c7e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:らい | 作成日時:2022年7月17日 10時