ふぉーてぃーん。 ページ16
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side山本
んー……ホントにどっかで見たことある気がするんだよなぁ。
どこで見かけたのか記憶を辿っていると、彼女はなぜか『ここ、駿貴さんのだ』そう呟いて須貝さんのデスクに腰をおろした。
須貝さんと知り合いだったのかな?
じゃあ須貝さんと一緒にいるところでも見たことあったのかな?
なんて思っていた。
彼女が手に持っていたスタバのカップを傾けるまでは。
「あ!!」
大きな声を出した僕を彼女はチラリとみて、先ほど手に取った須貝さんイチオシの論文を捲りはじめた。
思い出した……!
鈴木さんのInstagramに載ってた人!
昔ハーバードで知り合って最近帰国したって言ってた!
えーと………名前なんだっけな……。
須貝「お疲れー…って、お嬢さん、なにしてんの?」
ちょうど須貝さんがお昼休憩から戻ってきた。
須貝さんは自分の席に座る彼女をみて格段驚いた顔をしていた。
『んー、論文添削してる』
須貝「添削もなにもあなたが書いたやつでしょーよ」
『駿貴さんの訳とか疑問点とか、見てるの面白いよ?
あんまりそういう感想って聞こえてこないし』
そう言う彼女に須貝さんは近づいて論文を取り上げようと手を伸ばした。
須貝「だーめ。あなたは自分の感性だけを磨いてなさい」
『けち』
論文を取り上げられた彼女は頬を膨らませて須貝さんを見つめていた。
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らい(プロフ) - 陽さん» ありがとうございます! (2022年8月29日 7時) (レス) @page31 id: 097a817d7e (このIDを非表示/違反報告)
陽(プロフ) - 好きです!応援してます! (2022年8月28日 12時) (レス) @page31 id: d969f9c7e9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:らい | 作成日時:2022年7月17日 10時