超人ちゃん【9K】 (ページ24)

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とぅえんてぃつー。ページ24

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ちなみに私のデスクは1番右端で左隣には駿貴さんのデスク。
右端といいながらも右側にデスクを構えるのは社長である拓司。
拓司のデスクは所謂お誕生日席なので、私が右端といえるだろう。

須貝「お嬢さん、お嬢さん」

河村さんと拓司が離れていったのを確認した駿貴さんが小さく私に問いかけた。

須貝「ちなみなんだけど、今日何時までの予定？」

『問読みの為の出勤なんで今日はもう帰宅の予定です』

駿貴さんに近づき、同じように声を潜めて返した。

須貝「俺、これから記事を1つ仕上げるつもりなんやけど時間あったらご飯行かんかなーっと思ってたんよね。
帰るのに引き留められへんからまた今度でええわ」

残念そうな顔をして駿貴さんはパソコンの画面を見つめた。
特に用事はない。
なんなら家に帰ってやることもないから本屋にでも寄っていい感じの本がないか探してみようと思っていた。

『駿貴さん？私、いいですよ？』

須貝「いやー、さすがに悪いわ。
Aちゃんも予定あるやろうし」

『それがないんです、今日は珍しく。
なので勝手に駿貴さんのこと待ってますね、それで美味しいご飯行きましょ』

駿貴さんは、うーん、と唸ってから小さく「よしっ」と呟いてキーボードを叩いた。
その姿を見ながら私はスマホでどこに行こうかとお店を検索していた。

駿貴さんはきっと今までに色んな女の子とディナーとかに行ったりしてたんだろうな…なんて考えると、胸の奥がギューっとなった。
きっとこれは、"嫉妬"だ。

会ったことも、ましてや、居たのかどうかも分からない存在に醜い感情が溢れてくる。

どうか、この感情が、駿貴さんには伝わりませんように…。

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