ウソツキ 欠片 ページ7
A組生徒全員がハイツアライランスに入寮した夜。
真は、机に置いてあるパソコンでヒーローの動画を見ていた。
真「………ヒーローになりたい…か、なんだっけか。よく、覚えてねぇ」
色々な動画を漁っている中、1つの動画が目に留まる。
真「ステ…イン…?んだこれ、」
何故かその動画が気に懸かり、動画を再生した。
ス『俺を殺していいのは、本当の英雄だけだ!』
ステインの姿、声を、言葉を聞いた瞬間、真の頭に衝撃が走った。
??『こんな理不尽な世界をぶっ潰して、使えない…否贋物のヒーローを全員消す』
誰の声か分からない。声が、言葉が頭の中で何度も何度も響き渡る。
何かが違う。真は、轟真はヒーローを目指していない。
何を目指していた?何を、何を憧れとしていた。何かが足りない。記憶の欠片が、どこかに落ちている。
痛い、痛い痛いイタイイタイ
いつの間にか、真は床に倒れていた。
大きな音を立て倒れたため、隣にいる砂藤と障子が部屋にノックをし、入ってきた。
砂「大丈夫……か…轟!?」
障「ッ、どうしたんだ!」
真の姿を見て、驚き、戸惑ったが、倒れて苦しそうにしていた真のことを放っておけず、駆け寄った。
音や声が聞こえたのか、他の生徒も部屋へ入ってきた。
出「なっ」
焦「ま、こと…?」
出久と轟焦凍は真の姿を見つけると、扉の前で固まり、止まった。
勝「ッ……ボーッとしてんじゃねぇ!クソ眼鏡は相澤先生呼んでこい!手野郎は頭あんま動かさずにソイツベッドに運べ!」
暫く固まっていた勝己ハッとして、テキパキと周りに指示をする。
指示された人は、慌ただしくしながらも勝己の言うことに従い、動き出した。
焦「………」
ベッドに乗った真の頭を轟焦凍は撫でる。
小さい頃から真には笑顔を振りまいている割には隙がなく。触らせてくれることなんて殆ど無かった。
こんな隙を、弱っているところを見せるなんて1度もなかった。
何を背負っていたのだろうか、何故、自分に頼ってくれなかったのだろうか。
合宿の時に言われた言葉を思い出し、轟焦凍は自分の無力さに唇を噛んだ。
焦「…クソっ」
出「轟君…?」
急に悪態をついた轟焦凍に驚き、真を見ていた出久が轟焦凍へと視線を移す。
悔しそうに唇を噛み、悲しそうに真のことを見詰める轟焦凍に出久は息が詰まった。
暫くして相澤先生が部屋に駆け込んできて、真の様子を見る。
相「…またか」
そう小さく呟いたのを勝己は聞き逃さなかった。
勝「どういうことだよ、また…って」
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真昼 - ずっと更新待っています (2022年3月24日 20時) (
レス) @page29 id: 5584a58fc0 (このIDを非表示/違反報告)
真昼 - もう更新しないんですか？ (2022年2月12日 21時) (レス) @page29 id: 77d92c6539 (このIDを非表示/違反報告)
あかさん - 初コメ失礼します！すごく面白かったです！えっと、真君の人を傷つけるのに容赦ないところとか、平気で嘘をつけるとか、サイコパスの特徴に当てはまってる気がするんですよね...そういう伏線的なものを作品に乗せれるって主さん神がかってると思います！更新待ってます! (2021年10月6日 22時) (レス) @page28 id: 9931526d11 (このIDを非表示/違反報告)
ﾁｮｺﾐﾙｸ ﾁｮｺﾐﾝﾄ味 2号(プロフ) - この作品好きです！一気読みしました！完結状態になっていますがバグだと信じて更新待ってます！体調管理気をつけてくださいね！ (2021年7月31日 10時) (レス) id: 95a5030b9b (このIDを非表示/違反報告)
ブロッコリー - あの…どちゃくそ好きです！もう神！！神ですよ！！更新よろしくお願いしますよろしくお願いしますよろしくお願いします (2021年7月14日 1時) (レス) id: eac5d2add4 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：raito | 作成日時：2019年2月1日 18時
