ウソツキ 13歳編 ページ4
エン｢真!もっとしっかりやれ!｣
真(しっかりやったらここ消滅するんだが)
真｢申し訳ございません｣
今日もエンデヴァーの声が響く。真は轟焦凍の稽古が終わっても、もっと強くなるという体でしごかれている。
真(吐くことはないけど、制御すんの辛いわー、暴れたい。てか家出しようかな荷物まとまってるし)
No.2ヒーローのエンデヴァーは真面目な息子がこんなことを考えているなんて思ってもいないだろう。
真｢父さん｣
エン｢なんだ｣
稽古をしている中真は言う
真｢今までお世話になりました。光栄でしたよ。それでは｣
真(やっと解放される、嬉し)
エン｢ま、真?何を言って｣
慌てているエンデヴァーを後ろに真は稽古場を出て、兄がいる部屋へ向かう
真(兄貴に挨拶…いや、喧嘩別れの方がおもしれぇか。お、いた)
真｢兄さん｣
焦｢どうした?真、まだ稽古してたのか、無理はするなよ?お前の気持ちも分かる。それにお前の個性はきっと伸びる。だからそれまで…｣
真の全力を見たことがないので仕方ないだろうが、これは仕掛けるのに丁度いいと真はほくそ笑んだ。
真｢……くせに｣
焦｢お?｣
真の様子に疑問を抱いた轟焦凍が真の顔を覗き込む。そして
真｢そんなこと思ってもない癖に!兄さんは才能があるから、僕の気持ちなんか分からないでしょ?ねぇ、僕がどれだけ辛い思いしてたか分かる!?毎日毎日吐くまで稽古させられて!終わったと思ったら兄さんを見習えとか出来損ないがとか言われて!｣
真(え、これ俺凄くね、即興なんだけど)
真の迫力に押されていたが、轟焦凍は真に反論をする
焦｢…そんなの、俺だって辛い思いをしてた…!｣
真｢僕より全然マシじゃん!兄さんは才能があった。僕にはそれが無かった!それだけで、なんでこんな扱いを受けなければならないの!?……もういいや、挨拶しようと思ったけどやめた。じゃあね｣
真(よし、やりたいことも終わったし、行くか)
焦｢お、おい!?行くって、真!行くな!｣
これは真の演技だと誰も気づかないまま、真の仕掛けた作戦は大成功となった。
これは真に起こる最凶で最高の出来事の2ヶ月前のことだった。
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白狐 - ページ２３の誠くん誠にありがとうございます。 (2021年10月24日 10時) (
レス) id: c05aa2aa81 (このIDを非表示/違反報告)
きつね - pe-zi 23 no makoto kunn (2021年10月24日 10時) (レス) @page23 id: c05aa2aa81 (このIDを非表示/違反報告)
るにゃ - 名前…占ツクの良いところを消してる… (2019年5月2日 17時) (レス) id: b33addfcfc (このIDを非表示/違反報告)
raito(プロフ) - ヒマワリさん» コメントありがとうございます!ヴィラン連合に行ってますよ!!ゲス真君書くの楽しいです!← (2018年11月23日 15時) (レス) id: fc8081d8b0 (このIDを非表示/違反報告)
ヒマワリ(プロフ) - 私は敵側に行ってほしいですね！ (2018年11月23日 14時) (レス) id: 0a4a398617 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：raito | 作成日時：2018年9月23日 0時
