斉木くんとSの私4 ページ48
*
僕がこんなことを言うなんて、本当に熱に浮かされてしまったのかもしれない。
少し、甘えたくなったのかもしれない。
僕らしくない。
それでも、戸惑い、顔を真っ赤にしながらそっとスプーンでコーヒーゼリーを掬って差し出してくれる僕の恋人を見て、愛しい、と思ってしまった。
ーーーーー
近いよ〜〜！！
しかもこんな…弱ってる楠雄くんにあーんするとか…心臓が爆発しそうなんですけど…！！！
とにかく心を落ち着けて、楠雄くんの口に震える手でコーヒーゼリーを運ぶ。
楠雄くんはぺろりと唇を舐めて、…うん、美味い。と言って幸せそうに微笑んだ。
かっこ、いい…！！！！し、かわいい…！！！！
しかも弱ってるのが相乗効果っていうか、もう、無理…！！！
私は真っ赤になって耐えられなくて首を振る。
その様子を楠雄くんは楽しそうに見つめて悪戯っぽく微笑む。
恋人ってこんな、こんななの…？心臓もたないんですけど…！？
ーー…コーヒーゼリー、まだ、残ってるぞ？
楠雄くんが楽しそうに目を細めて言う。
私は限界が近い中、百面相しながらコーヒーゼリーを楠雄くんの口にせっせと運ぶ。
小さいカップなのに、1つ食べさせ終える頃には、私はどっと疲れていた。
これでは私の方が熱が出てしまいそうだ。
ーーーーー
…少し、やりすぎたか。
とりあえずその日はその後、眠るからもう大丈夫だと告げて、Aさんには帰ってもらった。
これ以上居させても、風邪を移してしまうかもしれないし…、それに、彼女もキャパオーバー気味だったからな。
*
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 228人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「オリジナル」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
レナ(プロフ) - AKINAさん» 嬉しいです！！ありがとうございます！！番外編もよろしくお願いします！！ (2020年1月24日 1時) (
レス) id: 2e745625de (このIDを非表示/違反報告)
AKINA(プロフ) - すっごく面白かったです！もう続きが気になる楽しみにしときます！ (2020年1月23日 7時) (レス) id: 06937f41d6 (このIDを非表示/違反報告)
レナ(プロフ) - マリー・テレーズさん» 今後は番外編を更新していきます！ありがとうございます、一旦は完結なので、間違ってないですよ！今後も見てくれると嬉しいです(*´▽`*) (2020年1月22日 22時) (レス) id: 2e745625de (このIDを非表示/違反報告)
マリー・テレーズ(プロフ) - レナさん» やっぱ終わってなかった( ﾟдﾟ) 恥ずかしい限りです また見に来ますね/// (2020年1月22日 22時) (レス) id: eb7633cc8b (このIDを非表示/違反報告)
レナ(プロフ) - マリー・テレーズさん» ありがとうございます…！！感無量です！！更新が早いのは先にプロットを書いてるからってだけで、プロットを考える時間はとても長いです笑 新しい小説も頑張ります！！ (2020年1月22日 22時) (レス) id: 2e745625de (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：レナ | 作成日時：2020年1月3日 22時
