その後の斉木くんと私2(楠雄) ページ37
*
いきなりしたのがいけなかったのか…？
いやでも、ちゃんと聞いて確かめたし、心の声も特に嫌がっている様子はなかった。
だったらなぜ……
そう考えていると、海藤、窪谷須、燃堂が集まってきた。
「おう、どうしたんだ斉木、頭抱えて」
見ればわかるだろ、考え事だ
「お？相棒、考え事か？」
だから見ればわかるだろ
「なんだ斉木、水臭いじゃねえか。悩み事があるならぶちまけちまえよ。俺たち仲間だろ？」
窪谷須………。
確かに………一理あるかもしれない。
このまま1人で考えていても、答えが出るとは思えない。
***
「…え、Aに避けられてる？」
「何かしたのか、斉木？」
ーー何か…していないと言えば嘘になるが、なぜそれで避けられているのかが分からないんだ
「うーん…Aにとっては嫌なことだったんじゃねえの？」
ーーそれは無い。合意の上だ。
(合意…？)
「…まぁ、女って生き物は繊細だからよ、口では何も言わなくても嫌だって思ってることもあれば、次の日に心変わりしちまってることもあるんだ。
その時合意の上だったからって、今それが大丈夫っていう保証にはなんねぇよ」
***
窪谷須の言葉を頭で反芻する。
心を読んだから、口で言わなくても心で嫌だと思っていたという線は無いな。
となれば、心変わり、か……？
あれからそんなに期間は経っていないぞ。むしろあの後に会うのは今日が初めてだ。
なのに、心変わり…？
Aさんに限ってそれは……、……いや、僕はまだ、恋愛というものをよく分かっていない。
特に女性の気持ちはよく分からない。
前に夢原さんが海藤への告白に失敗していたことがあったが、最後夢原さんがなぜ喜んでいたのかも未だに僕はわかっていない。
だから、もし、ありえないとは思うが、もしも…Aさんが、もう既に僕のことを好きじゃなかったら…？
…嫌だ。
素直に、そう思った。
出会った頃だったらきっと、こうは思わなかっただろう。むしろ、好きじゃなくなってくれた方がありがたいと思っていた。
しかし…毎日彼女のその純粋な心に触れて、笑顔を見て、過ごしているうちに、確実に僕も変わっていった。
今では、離したくない。素直にそう思う。
…これがきっと、恋なのだろう。
僕は、彼女に恋をしたのだ。
……それに気づくのに、随分時間がかかってしまったけれど。
*
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レナ(プロフ) - AKINAさん» 嬉しいです！！ありがとうございます！！番外編もよろしくお願いします！！ (2020年1月24日 1時) (
レス) id: 2e745625de (このIDを非表示/違反報告)
AKINA(プロフ) - すっごく面白かったです！もう続きが気になる楽しみにしときます！ (2020年1月23日 7時) (レス) id: 06937f41d6 (このIDを非表示/違反報告)
レナ(プロフ) - マリー・テレーズさん» 今後は番外編を更新していきます！ありがとうございます、一旦は完結なので、間違ってないですよ！今後も見てくれると嬉しいです(*´▽`*) (2020年1月22日 22時) (レス) id: 2e745625de (このIDを非表示/違反報告)
マリー・テレーズ(プロフ) - レナさん» やっぱ終わってなかった( ﾟдﾟ) 恥ずかしい限りです また見に来ますね/// (2020年1月22日 22時) (レス) id: eb7633cc8b (このIDを非表示/違反報告)
レナ(プロフ) - マリー・テレーズさん» ありがとうございます…！！感無量です！！更新が早いのは先にプロットを書いてるからってだけで、プロットを考える時間はとても長いです笑 新しい小説も頑張ります！！ (2020年1月22日 22時) (レス) id: 2e745625de (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レナ | 作成日時：2020年1月3日 22時
