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6-転校生は霊能力者6 ページ7

*



次の日、少し学校に行くのが億劫だった。

…少し、言い過ぎたかもしれない。

そんなことを考えながら教室に入ると、「あ!Aちゃーーん!!」と私を見つけるなりぶんぶんと手を振ってこっちに来る鳥束くん。

…ちょっと可愛い、と思ってしまったのは内緒だ。


「Aちゃん!昨日はいきなりでびっくりさせちゃったっスよね…。
…だから、改めて言いますね!

おっ ぱい触らせてくださいっス!!」


「…………はぁぁぁ?」


……呆れた。今朝の私の葛藤を返せ。

目の前には頭を垂れて片手を差し出す鳥束くん。
なんだそれ。付き合ってください!みたいなアレか?

……馬鹿か。そうか、馬鹿なんだな。


「鳥束くん………。ちゃんと言わないと分からないみたいだから言うけど、まず女性にそんなこと言うのはセクハラだから。下手したら捕まるよ?それと、触らせる気は未来永劫ないから、諦めて。」


キッパリと言ってやった。ここまで言えば、馬鹿な工□束くんでも分かるだろう。

すると、鳥束くんは私を見上げてぱちくりと瞬きをしたあと、

「鳥束…くん?え……?……あの、なんで、昔みたいに零太くんって呼んでくれないんスか?」

と言った。


……は?そこ?ていうか私の話聞いてた?


「…そんなことより、私の話…」

「そんなことじゃないっスよ!大事なことっス!!なんでなんスか!」

…う、うるせえ……。……仕方がない……。


「………嫌だから。もう、子供じゃないし……」

「……?どういうことっスか…?」

「……もう、いいでしょ。授業、始まるよ」


無理矢理話を切り上げた。


昔みたいに呼べないのは……気色悪いから、だけじゃない。

もし、昔のように呼んでしまったら、昔の気持ちが蘇ってしまうからだ。
封じ込めてたはずの気持ち……それが蘇ってしまうことは、避けたい。

私は平穏な日常を過ごしていたいんだ。


もう…手遅れかもしれないけれど。



***



それから鳥束くんは、毎日のように私に話しかけてきた。
もちろん、他の女の子にも話しかけてたけど。

やっぱり私の話を聞いていなかったのか、二言目にはおっ ぱい触らせてくださいっス!な鳥束くんに、最初こそ避けてはいたものの、小さい頃の楽しかった記憶も蘇ってきて、徐々に普通に話すようになった。



*

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設定タグ:斉木楠雄のΨ難 , 鳥束零太 , 夢小説   
作品ジャンル:恋愛
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- 鳥束の可愛さと気持ち悪さがうまく表現されてて最高っす!(褒めてます!)ホントありがとうごΨます! (8月15日 9時) (レス) @page3 id: 5d30facf6c (このIDを非表示/違反報告)
ココアちゃんだよん - 面白すぎて2回も読んじゃいました! (2022年8月21日 20時) (レス) @page33 id: d0534e1594 (このIDを非表示/違反報告)
勇者(クッキーアンドクリーム) - 鳥束君と海藤君推しですー♪ふー、逆に鳥束君に胸揉まれたい (2020年11月1日 12時) (レス) id: 89c1acd712 (このIDを非表示/違反報告)
レナ(プロフ) - ちょこみんと。さん» ありがとうございます!好きだって言って貰えるのすごく嬉しいです!鳥束いいですよね!! (2020年5月13日 12時) (レス) id: 2e745625de (このIDを非表示/違反報告)
ちょこみんと。 - 鳥束推しです この話めっちゃ好きです!鳥束との恋愛やばい…読み返してます (2020年5月12日 23時) (レス) id: 98235ac0bc (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:レナ | 作成日時:2020年1月21日 13時

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