93.髪は女の命 ページ3
虫眼鏡side
虫「ねぇ、A」
『どしたん、虫さん。』
虫「髪のばさんの？」
これはずっと疑問に思ってたこと。
Aが髪を切ったのは、りょうに好きな人が出来て、その人が彼女になった時だったと思うから、きっとそういうことなんだろうけど……
今はもう、短くしている理由は無いはずだ。
『んー……なんかこう……ね。短いと楽じゃん？洗ったり乾かしたり……！あと、今更女の子っぽくするのも逆に恥ずかしいっていうか……』
いろんな人にかっこいいって言ってもらえるのも嬉しいし。
なんて笑いながら言っている。
虫「ふーん……でも、りょうくんは長い方が好みかもよ？」
『えっ、そうなんかな』
虫「やっぱりりょうの好みは気になるんだ。」
『まぁ、そりゃ……ね。』
そういってAは照れ隠しなのか、目を逸らした。
まぁりょうくんの好みなんて知らんけど。
これは本人に聞くしかない。
虫「りょうくーーーーん！！」
り「なにーー？」
虫「ちょっときてーーーーー！！！」
別室にいるりょうを大声で呼ぶ。
Aは驚いた顔でこっちを見ている。
すこしして、りょうが足音を立てて駆け寄ってきた。
り「なに、虫さん。」
虫「ねー、りょうくんは髪が長い方が好み？短い方が好み？？」
そう僕が問いかけると、りょうは少し悩んでこう言った。
り「んー……俺はいまのAかも前のAもどっちも好きだから。」
そういって笑顔でAの顔をのぞき込むりょうくん。
ありゃ、りょうくんにはこの話の意図もバレバレですか。
Aはあまり恋愛には慣れてないので、こういうことを言われるのが恥ずかしいのか、
『あ、ありがとう……？』
と、ぎこちなく言った。
いつもはカッコイイAが、すごく女の子に見える。
なるほど、これも悪くないかもね。
り「虫さん、何考えてんの」
おっと、怖い彼氏さんにバレてしまったようだ。
虫「なんでもないでーす」
りょうくんって、こんなにAのこと好きだったんだ。
彼の独占欲に少し驚きながらも、少しほっとしたのだ。
A、よかったね。
そう心の中で呟いた。
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rairu0726(プロフ) - 返信が長くて申し訳ないです...... (2019年4月3日 20時) (
レス) id: 269af7c1dd (このIDを非表示/違反報告)
rairu0726(プロフ) - あおやなぎさん» あおやなぎさん初めまして！コメントありがとうございます！大変お待たせして申し訳ないです……。これからまた少しずつ書いていこうと思ってますので、気が向きましたらまたコメントやリクエストなど下さると嬉しいです...！これからもお楽しみいただけると幸いです。 (2019年4月3日 20時) (レス) id: 269af7c1dd (このIDを非表示/違反報告)
あおやなぎ(プロフ) - 初めまして！ 続編待ってました！！ これからも楽しみにしてます！！ (2019年4月3日 19時) (レス) id: c05e59e944 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らいる | 作成日時：2019年4月3日 3時
