60.いつまでも ページ14
いくらまほっちゃんがてつやに言ってくれたとはいえ、自分の用事もあるし、すぐには向かえないので明日の夜、東京に向かうことになった。
東京へ行くための準備をしていると、あっという間に時間が経ってしまい、もう夜。
急いで風呂へ入り、寝る準備をしてベッドに入る。
明日はやることが沢山ある。
……これで、いいのかな。
そんな考えが何度も何度も頭を巡る。
目を瞑るとメンバーの顔が順番に浮かんで、簡単には離れてくれない。
みんなの顔が一人一人思い浮かぶ度、胸が締め付けられるようにじくじくと痛む。
その度に心の中で何度もごめんと呟いて
罪悪感に苛まれてろくに寝れなかった。
気乗りしないまま、いつも通りてつやの家へ向かって、いつも通り撮影をして…
てつやは動画を撮ってる時は出さないけれど、それ以外は少し寂しそうな顔をしていて
ほかの人には何も言われなかったから、本当にてつやは言わないでいてくれてるんだ。
『虫さん』
虫「…なに、A」
せめて、虫さんには説明しておかないと。
『私、しばらく東海オンエア休むね……東京に行くの、まほっちゃんとこ。……突然だけど、今日の夜には向こうに向かうから……』
虫「……そっか。ほかの人は知ってるの？」
『知ってるならわざわざ二人きりの時に言ったりしないよ。てつやしか、しらない。』
虫「…そうだね。…東京、楽しんできてね。僕は……Aが戻って来るの、ずっと待ってるから。」
『うん。』
撮影を終えて一度家へ帰り、まほっちゃんが待ってる駅へと向かう。
てつやの家を出る時、泣きそうだったてつや。
複雑な気持ちで送り出してくれた虫さん。
何も知らないのに心配そうなとしみつ。
……りょう。
一度、みんなのことは忘れなきゃ──。
名古屋駅について、まほっちゃんと合流した。
マ「じゃ、行くか」
新幹線乗り場に向かおうと改札を通ろうとした瞬間、誰かに強く腕を引っ張られた。
り「A！」
『りょう…！』
相当急いできたのか、息が荒い。
きっと、虫さんに聞いたのだろうか。
少し息を整えると、りょうは私に謝った。
り「ごめん、A…俺、勝手な事言ったよね。Aの気持ちなんにも考えてなくてさ……二人のことばっか考えて、俺……！」
『わかってるよ、そんなの。……わざわざ謝りに来てくれてありがとう。ごめんね、りょう…時間だから。』
私はそう言ってりょうの手を振り払った。
さよなら、りょう。
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+ちっく(プロフ) - ピアスの下りでは女は右耳、男は左耳で性別判断とも言われてますよ(･∀･)←やかましい (2019年7月8日 10時) (
レス) id: 4d74bd6de9 (このIDを非表示/違反報告)
ところてん(プロフ) - 作者様の帰りもお待ちしてます！！！小説超面白いです！！！ (2018年9月25日 1時) (レス) id: fe2831d1b4 (このIDを非表示/違反報告)
りさ(プロフ) - 更新楽しみにしてます！！ (2018年8月28日 7時) (レス) id: 2362667ffd (このIDを非表示/違反報告)
rairu0726(プロフ) - Knymal01さん» コメントありがとうございます。しばらく更新していなかったので、コメントがいただけると思っていませんでした。ゆっくりですが、また再開しようと思います...！ (2018年8月24日 18時) (レス) id: 201effe25e (このIDを非表示/違反報告)
Knymal01(プロフ) - 更新たのしみにしてます！！ (2018年8月17日 14時) (レス) id: 346c2647c9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：らいる | 作成日時：2018年3月11日 23時
