28.ドッキリ�� ページ31
りょうside
Aはこちらを不安そうに、何度もとしみつと俺を交互に見た。
どうやら、本当に忘れてしまったらしい。
部屋の空気が妙にピリついていて、それを物語る。
り「A……」
いつも近くにいたのに。
まさかこんなことになるなんて。
仕方が無いとはいえ、忘れられてしまったショックは割と大きい。
今のAは完全に俺らを怖がっている。
まぁ、何も覚えてないのなら無理はない。
そんな状態で、知らない男たちに囲まれれば普通はもっと怖がるだろう。
冷静で入れてる分、Aは随分マシだ。
マ「ま、そういうことだからさ……とりあえずAは記憶が戻るまでうちにいてもらおうと思って。」
て「え、そんなんきいとらん！」
虫「めっちゃ不安なんだけど……」
マ「だってこの状況で帰せねーだろ！」
て「でも記憶が戻んなかったら……！」
と「やめろよ！そんな話！！」
としみつの一言で場が静まり返る。
と「Aの気持ちを考えろよ、一番不安なのはAなんだぞ。俺達が騒いでどうすんだよ、余計辛くなるだけだろ。」
り「としみつの言う通りだよ」
て「ごめん……」
マ「ごめんな……」
と「ごめんな。記憶が無いのは仕方ねぇことだから気にすんなよ？……みんなAのことが好きだから、揉めてるだけ……だから……気にすんな」
としみつはAの側に寄り、優しく声をかけた。
勢いで言ったはいいものの、言葉がうまくないとしみつは、なんて言っていいのか分からなくなってしまったらしい、上手く言えないからか、それとも照れ隠しなのかAのあたまを優しく撫でた。
その途端、Aは目を見開いて固まった。
『……と、……しみつ……？』
と「えっ……」
『……わたしが、落ち込んでたら……こうやって……よく頭撫でてくれたっけ…………懐かしいね……』
Aはそう言って少し微笑んだ。
と「おま……え、記憶が……」
て「え、A！俺は？俺！！」
『えっと……ごめ、んなさい……』
虫「としみつだけか〜」
思い出したのはあくまでとしみつだけ。
うそでしょ、なんでとしみつだけ……？
マ「Aと一緒にしたこととか……もう一回やれば思い出すんじゃね……？」
一番最初に思い出してもらったとしみつは嬉しそう。
A、お願いだから……
早く俺のことを思い出してくれ……
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 386人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「YouTuber」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
rairu0726(プロフ) - Miuuuさん» ありがとうございます！笑。リクエスト以外でもご自由にコメントしてください……！ (2018年3月9日 23時) (
レス) id: cf2e6b2003 (このIDを非表示/違反報告)
Miuuu(プロフ) - rairu0726さん» 思いついたら即時にコメントします。←笑 (2018年3月9日 17時) (レス) id: c05ffec26f (このIDを非表示/違反報告)
rairu0726(プロフ) - Miuuuさん» 思いついたらでいいですよw笑 なんかすみませんww (2018年3月7日 23時) (レス) id: c6288c57c1 (このIDを非表示/違反報告)
Miuuu(プロフ) - rairu0726さん» リクエスト...何がいいですかねぇ...笑(じゃんじゃんと言われたけど早えーわ！←) (2018年3月7日 22時) (レス) id: c05ffec26f (このIDを非表示/違反報告)
rairu0726(プロフ) - Miuuuさん» 青さんを最後に残した時点でなにかしようと思ってたので、ここで入れてみました……！あれで惚れない女はいないですね←笑。ご期待に添えてよかったです……！(?)リクエスト嬉しいのでじゃんじゃんください← (2018年3月7日 19時) (レス) id: c6288c57c1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：らいる | 作成日時：2018年3月1日 21時
