好きで、ごめんね。【東海オンエア】

13.お留守番 ページ14

としみつside

て「あーあ、お留守番かぁ」

と「いっつもそうだもんなぁ、りょうばっかり得してやがる。」

虫「ほらほら、口ばっか動かしてないで手を動かして。」

て「俺もデート行きたーい、Aの服選びたーい、俺好みの服着せたーい。」

虫「編集終わらせてから言ってください。」

て「言うだけタダやーん。ね？としみつ。」

と「……おう。」


てつやもきっとAが好きなんだろうな。
俺と同じように。

それはなんとなく分かる。

今のAはどっちかと言うとカッコイイ系だけど、普通に男にもモテる。
競争率が高いのだ。

もちろん、いつも近くにいる分俺は有利だけど、それはてつやも変わらない。

虫さんとゆめまるには彼女がいて、しばゆーにはあやなんがいるから大丈夫だろうけど、もしかしたらりょうだって、Aのことが好きかもしれない。

でも、俺はもうずっと前からあいつのことが好きだ。もう何年も。

なかなかアプローチをかけれないせいで、あいつは気づいてないんだろうけど。


なんとなくだけど、Aは俺のこともてつやのことも好きにならない気がする。

本当に、なんとなくだけど。


そういえば、Aに恋人がいるって話はあまり聞いたことがない。
告白されたーとかいうのは高校の時から、噂や本人からよく聞いていたけれども。


もしかして……

いるんだろうか、好きな人。


多分俺じゃないんだよなぁ……


虫「としみつ、手が止まってる。」

と「へいへい。」




昔から、Aは強がりで、俺らの前で泣いたことなんて一度も無い。


俺のこと、好きになってくれればいいのに。
そしたら俺が、めちゃくちゃに甘やかしてあげるのに。


なんでだろうな

こんなに俺は好きなのに


ずっと一方通行。

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