20話 ページ21
まふまふside
それから数分で家に着いた。
リビングに入り、コートとマフラーをぬいで皆でリビングに向かった。
暖かいココアをいれAと向かい合わせになるようにしてそらるさんとソファに座る
そ「ほんとに...何も覚えてない？」
「はい...すみません...」
ま「...ゆっくり思い出そう？昔いったところとか行ってみたら思い出すかもしれないし...」
「ほんとに...すみません...」
そ「Aさんが謝る事ないですよ。ゆっくり...記憶取り戻せるように、僕らも協力しますから。」
「ありがとうございます...」
ま「そらるさん今日泊まっていきます？」
そ「いや、今日はいいよ。やらなきゃいけない事あるからもう帰る。なんかあったら電話しろよ？」
ま「ありがとうございます...」
そらるさんを見送り、リビングに戻ると、かすかに歌が聞こえてきた。
「初恋は...濃いめのココア...口元に残る君が...好きだよ♪」
ま「そ、それ！」
「あ、き、聞かれてましたか！？すみません...なんとなく...この歌が思い浮かんで...｣
そういって顔を赤く染めて俯く彼女
『ハートの後味』は昔の冬、毎日のように二人で歌っていた曲。
ま「そ、それ...ハートの後味っていって、僕が作った曲で、昔の冬よく歌ってたんです。」
「曲作ってるんですか！！？すごい！こんなすごい人がお友達なんて...」
ま「と、友達じゃなくて...彼氏...です」
「えぇぇぇぇ！？こ、ここ、こんなかっこいい人が彼氏だったんですか！？...早く思い出さなきゃ...｣
ま「ぜぜぜ全然かっこよくないです！！...あ！お風呂！お風呂入りますか！？」
「あ、じゃあ、はいってもいいですか？」
ま「はい！今沸かしてきます！！」
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作者名：桜のsizk | 作成日時：2017年10月7日 19時
