死のゲームとオトモダチ～loopline～【オリジナル】 (ページ28)

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新2章・陰ー知るはずの過去ーマリアside ページ28

(2章開始直前のお話)
マ「はぁ？ゲーム風に仕立てる？」
ミ「うん。だってさぁ、１００％じゃ面白くないでしょ？」
なにいってんですかこのアホ天使は私は『１００％』あいつらを殺したいんですよホントバカなんじゃないですかマジで
三分の一だけ軽蔑、残りは呆れで埋め尽くされながら、私はミシェルを見つめた。
マ「だから、何回言えば分かるのですか。さっさと皆殺しにすれば私の復讐は完遂するわ」
むぅ、と膨れてみる。うん、我ながらあざとい。
…………ん？
地面の小石に、血でサインがかかれていた。
血はまだ乾ききっていない。これは……漢字の、『信』？
ミ「どうしたの？」
マ「これ」
ミシェルにそれを見せた。
しばらく考える素振りをした彼は、やがて「趣味悪いじゃん」とだけいった。
まぁ、いいわ。
マ「別に、私はゲームとかどうでもいいけど、一つ条件があるわ」
ミ「なぁに？」
マ「魔女として、天界の図書館の蔵書には非常に興味を示します。天界の図書館に入るための許可証を発行してください」
ミ「そうだねぇ」
再び、考えるような素振りをみせた。
ミ「分かったよ。でも、その許可証は、『僕と契約を途切れさせると、その場で無効となる』ものとするよ」
マ「いいわよ」
私は、その紙切れを受け取った。

私は、ラファご自慢のハニーブロンドの髪をざくざく切られるのを見た。
私は、見ないフリをした。
罪悪感が残った。なぜかはわからない。
私は天界の図書館に来ていた。
適当な本を手に取る。
どうやら、漢字の本のようだ。
まず関係ない、と棚に戻す。
あ、あった。
魔術に燗する本。
パラパラ、とページを捲っていると、早速アタリを見つけた。
マ(あった………！『光を操る魔法』！)
元々得意だった、光を操る魔法のレパートリーを増やしたかったのです。
これは、光を一点に集めてレーザーもどきを放つ魔法みたいだ。
呪文もなしに連発できるもののようだ。
こう、体の奥まった所に力をためて、それをこう、指先に集めるみたいに……。
すると、ぼわっと光の塊が現れた。
あれ、思ってたんと違う。
ま、まぁ、練習あるのみよねぇ。
はぁ、とため息をついた。
司書「あの、すいません、図書館内では魔法は使わないでください……」
マ「あ、はい。すいません。ちゃんとします。(なんだこいつこの私に向かって生意気なイラつくわね)」
前途多難すぐる。
私は、とりあえず司書に蹴りを入れることを心に決めて、図書館を去った。