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新1章・陰ー妄想暴発プリンセス・パラノイアノアーノアside ページ14

ノアの名前はノアといいます。
最近は、一人称を「私」にしろ、といわれたり、言葉遣いが荒々しい、といわれたり、真っ当な被害を被っています。
そして、お友達が出来ました。妄想ではなく、現実のお友達です。
星薇ちゃんと明薇ちゃん。さすがに一人は欲しいだろうと、あるじさまが創ってくれたお方です。二人ともとってもいい子です。







………………………。
あー!
なんだこの口調! 気持ち悪いったらありゃしない!
ツインテールをかきむしった。
あの双子は、よくあんな口調で耐えられるな!
なんかよくわからん専門用語を並べられるし!
なんだ環状線って! なんだうやって! なんだD.Jって!
外界で車掌とやらをしてるそうだがしらん! なんと嫉ましい事か!
?「噂をすればなんとやら、でございまし」
?「私たちの陰口叩くとは、いい度胸してますね?」
いやな予感に後ろを振り向く。そりゃあもう、ギギギ、と音がしそうな程ぎこちなく。
星「一旦、三途の川を観光してきたらどうですか? 下郎」
明「あ、六文銭置いておくので、使ってくださいまし」
ノ「ナチュラルに殺そうとしないでくれませんか」
ため息さえ付かずに笑った。
星薇は、いわゆるドSってやつだ。加虐しすぎな気しかしない。
明薇は、バカ丁寧な口調だ。ついでに、頭が堅い。いつの時代の人種だ。
こんな個性の強い二人に囲まれてちゃいつか死ぬね!
イライラカリカリしながら、明薇に向き直る。
ノ「星薇はいいがお前は黙れ姉だろ無自覚サド」
明「屋上へ行きましょう。久しぶりにキレちまいました」
星「行ってらっしゃいませお姉様。くれぐれも閻魔様のお世話にならないように」
明「誰に言ってるのでございましょうか? わたくしが負けるわけないでしょう」
星「あっ! 知ってますよ、そういうのってフラグって言うんでしょ?」
明「死んでくださいまし」
二人の会話を聞き流しながら、「アサシンシンデレラ・ロザリー=ロゼンティア」を出現させる。有り体に言えばロザリーだが、こちらは暗殺者として開発したので、戦闘能力は格段に上を行く。
ノ「ロザリー」
ロ「はい」
ノ「GO」
ロ「イエス、マスター」
独特な形の暗器に気付いた明薇は星薇を囮に逃げた。それでも姉か。
ロ「最優先対象一名ロスト確認。対象変更。【星薇】」
彼女をスタコラサッサしようとするが、加速を始めたロザリー(ゴキ)にかなうはずもなく、成す術も無く捕まってしまった。
星「……あはは」
ノ「じゃあ、始めようか」

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作者名:早苗 | 作成日時:2016年10月22日 14時

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