新1章ー絶望的な世界ー璢弧side ページ2
晴「ちょおま! 3タテとか聞いてねーよ!」
璢「俺のカオスは無敵なり!」
俺たちは今、「マギカロジックRPGー幻影ノ賛美歌ト虚無ノ戦略ー」というRPGの対戦モードを使ってバトルをしている。
10vs10で、一体ずつ出して戦う、RPG形式。
これがまた、自由度の高いゲームで、3×3のフィールドを自由に動き回ってバトルをするのだが、最前列は攻撃力1.5倍、しかし被ダメも1.5倍。中列はそのまま、後列は前列の反対で攻撃力0.5倍、被ダメ0.5倍となる。つまり、推理……「ロジック」が物を言うゲームなのだ。
晴斗はバカなのかなんなのか、最前列に配置しまくってくるので、ウチで一番攻撃力が高い「カオスウィッチ【マリオネット】」で後列に引き篭もってチクチク。
そして3タテ。マリオネットマジツヨス。
特に攻撃力だけでなく、マリオネットのスキル「おでましの化けの皮♪」がマジ強い。
雑魚だと想って突撃したらマリオネットだったという事がおおいにありえるという事。
しかも、フルヴォイス。ビューティフルヴォイス。某水色のツインテールの音声ソフトみたいな感じといえばわかりやすいんじゃないかな?
えっと、つまりだな。
晴斗には死ぬ程向かないゲームだという事だ。
すると、コンコン、と扉をノックする音が響いた。
璢「? はーい!」
俺は扉を開いた。
マ「………ァ、………ス、…………ヶ、…………ェ」
そこには、喉と足からダボダボと血を溢れさせたマリアがいた。
璢「………で、一体なんであんな事になってたんだ?」
マ「…………………ミ、ル」
喉が傷ついているのか、声が掠れて聞き取れない。
でも、なんとなくそれが「ミシェル」と言っていると気付くのに時間はかからなかった。
さすがに、その「ミシェル」という存在に怒りが沸いてきた。
ある程度「知識として」入って来ていたので、ソイツの独裁っぷりも知っていた。
晴「………もう」
マ「…………ェ?」
璢「……は?」
晴「そのミシェルとやらに殴り込もう」
あまりにも迫真した顔で言うものだから、二人して叫んだ。
そしてその後、マリアの気持ちを代弁するようにこう応えた。
璢「いやいや! 確かにその考え自体は結構いいけどね!? 常識で考えてみて! あの人外にまともに挑んで勝てる相手じゃないって分かるよね! 分からない? ああ晴斗はバカだからな! そのバカな頭吹っ飛ばされたくなきゃ黙ってろks!」
晴「な ん で ! ?」
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作者名:早苗 | 作成日時:2016年10月22日 14時