新1章・陰ー青と白の巫女ー瑠璃side ページ46
私は、八十神瑠璃といいます。覚えてますか?
八十神の巫女、璢弧の姉の瑠璃です。
今日は、御奉仕の仕事をサボ………お休みして、遊園地に来ています。
奉仕の仕事は大変なのです。でも、サボったのが悪かったのでしょうか。
えー、今。なう。マジで、そう「人生最大のピンチ」「絶体絶命」そう揶揄してもいいほどのピンチに陥っているのです__。
そう。アレは売店でお菓子を買った後だった。
瑠「ああああああああ!」
百「よいではないか、よいではないか」
璢「寄ってくんなー!」
梢「日頃の恨み………」
瑠「近づいたらその顔メッタ刺しにするわよ!?」←APP16
蒼「僻んでんじゃないぞブス!」
なぜか孤児院+α組とエンカウント。
そして、弟共々追い掛け回されるハメに。
弟は可愛い。でも。
瑠「るこぉぉぉ! 囮になれぇぇえ!」
璢「ファ!? う、裏切り者! それでも巫女か!?」
瑠「巫女だよ! 陰陽術・壱ノ方【封印】!」
璢弧をその場に封印、私はスタコラサッサ。後は、分かるな?
遠くで璢弧の悲鳴の残響を聞いた気がするが、気のせい気のせい。
瑠「………ん?」
そして、今に至るのです。
瑠「ここどこよ?」
周りを見渡すと、どうやら現在地案内があるので地図を読む。
この遊園地はファンタジーランド(観覧車やメリーゴーランド)、アドベンチャーランド(シューティングや体験型シュミレーション)、ホラーランド(お化け屋敷等)等の五つのエリアに分かれていて、今は「イベントランド」にいるらしい。
今は「恋愛神紀」という、女性向けのショーと、「シンディ頭巾」という幼児向けのアニメがやっているらしい、どちらも私には興味の欠片も沸かせない物だ。
とりあえず、さっきまでいたアドベンチャーランドにいくのは危険と踏んで、一番遠いファンタジーランドに避難する事にした。
ちゃらら、ちゃらら、といかにも「遊園地」という愉快で滑稽な音楽が耳に付く。
さすがに、髪も纏めてニット帽で隠して、服装も青色のパーカーに水色のミニスカート、とかなり一般人に溶け込める物にしてある。八十神一派とは気付くわけあるまい。
瑠「………ん?」
ふと下に目をやると、手の平サイズの、白い饅頭、お餅のような何かに(・ワ・)こんな顔の付いた何かがこちらを見ていたのに気付いた。
とりあえず、ブーツで思いっきり踏み付けておいて、その場を後にした。
(・ワ・)「…………………」
手の平には、さっきの生物に良く似たお菓子が握られている。
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作者名:早苗 | 作成日時:2016年9月19日 9時