裏6章ー天界の王と水の女帝ーミシェルside ページ18
ここでは全てが思い通りだ。
どんな者であってもも跪いて靴に唇を落とし、僕の言う通りに行動する。
それが面白くて仕方がない。
僕は、なぜかこっちに帰って来ていた千冬と真冬、澪に説教を喰らわせていた。
ミ「大体君達には護衛を頼んだはずだろ?」
千「解約されました」
ミ「…………は?」
真「だからー! マスターにこっちに捨てられたんだよ!」
ミ「いや、どういう事!? 僕知らないんだけど!?」
聞いてないよ、そんな事。
僕は、目の前のバカたちを見ながら、盃になみなみと注がれたニホンという国のお酒を飲む。僕は意外と上戸。怒り上戸である。
そして、意識はしっかりありながら、僕の悪ノリが始まる。
ミ「じゃあ、度胸試しをやって、成功したらお説教はなしね」
澪「どういうことだ若造」
ミ「若造って……僕はもう1000は越えてるよ」
澪「10000は越えねば認めん」
ミ「なるほど」
って、納得したらダメだな。
ミ「で、これ」
僕は二本のチョコレートを取り出した。それは約3寸ほどで、溶けない氷を少し練り込ませたから、溶けることはない。
千「なんですかそれ」
ミ「地上の世界では……えっと………なんたらゲームが流行ってるらしいから、それをオマージュしたゲームを」
真「で? ルールは?」
ミ「このチョコのどこかに毒を塗っといたから、お互いに双方から齧りあって、毒チョコを食べた方が負け」
澪「理不尽!」
ミ「死にはしないよ、下痢とかにはなるかもしれないけど」
澪「下剤。それ下剤!」
大分つっこまれている。
つまり超強力な下剤を塗ったチョコを双方から齧りあえと。
絶対に嫌だとかいうんだろうな。
どうせ、これ食べたら、この部屋とか近くにはトイレないんだし痴態を晒すはめになるんだから。
澪「心、読みました」
ミ「すいませ………あれ、双子は?」
澪「さっき逃げてたわよ」
ミ「あいつら後で絶対(社会的に)殺してやる」
そうね、まず縛り上げて、猿轡して、等身大の人形を目の前で…………と、これぐらいにしておこうか。
澪もそろりと逃げ出そうとしていたので、右腕だけ縫い取っておいた。
澪「痛いぜ、やめてほしいぜ」
ミ「キャラ安定させようか」
ため息をついた。
澪「水は、清流のように清らかに流れる一面も、激流のように激しい流れもある。水の精特有の二面性は激しいぞ」
ミ「は?」
僕は簡単な結界を施す。
逃げられないように。
逃さない、よ?
声を出すことはなかった。
澪は、そこにいなかった。
6章ー戻ってきた日常ー百香side→←裏6章ーイージスの盾と運命の女王ーノアside
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作者名:早苗 | 作成日時:2016年9月19日 9時