1章ー始まりの時ー百香side ページ10
死……!?
『あれ?聞こえませんでしたか?皆さんぼーっとして』
『ゲームのルールは後ほど。皆さん、願いくらいあるでしょ?』
願い、か。
シフウは人間だった。
いまは、私という牢に人格という枷で縛られている。
いい加減に私の鎧から開放してあげないと、ね。
でも、もし願いが叶うなんて、嘘だったら?
いや、その可能性の方が高い。第一、どうやって願いを叶えるのか。
それに、『その人物』にとってみれば、私達の命なんて、目の前のチェスの駒の様なもの。
私達の命だって、簡単に「取る」事ができる。
信じていいのかなぁ。
鵜呑みにして、いいのかなぁ。
私には分からない。
……賭けるしかないのかもしれない。
だって、この機会を逃したら、もう、シフウは私に捕らわれたまま。
人格を分離し、別の体に宿らせる事なんて、どうやってもできないだろう。
シフウを、助けるために。
信じよう。私「は」。
私が信じたとして、蒼羅や晴斗、梢達が信じるとは限らない。
でも、前晴斗が話していた。
私を含め皆には、「秘密」がある。
でも、「願い」に通じるところがあると。
もし、本当だとしたら。
皆、信じるかもしれない。
『信じる力は、奇跡も、魔法も生むんだよ。お姉ちゃん。』
いつか聞いた、懐かしくって、とろけるように甘くって、輝くように麗しい声。
私には、妹や弟なんていないはずだ。
この声を、いつ聞いたのかも覚えていない。
でも、私は信じて、今まで願い続けてきた。
奇跡なんて、無いのかもしれない。
でも、賭ける。
シフウを開放する、ただ一つの目的のために。
『それでは、「ゲーム」以外のルールを説明しまーす。』
この、命賭けの馬鹿らしい「ゲーム」に、
私の「命」とシフウの「運命」を賭けようじゃんか。
頭は、おかしいほどに冷静だった。
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作者名:早苗 | 作成日時:2016年3月25日 14時