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1章ー始まりの時ー蒼羅side ページ5

それは、粉雪が舞い落ちる真冬の事だった。
いや、太陽がさんさんと輝く夏だったような、桜が咲き誇る春だったような、落ち葉が真っ赤な絨毯を作る秋だったような……よく、覚えていない。
その日も6人で家路についていた。
もう日も暮れそうになっていて、小走りになっていた。
そして「聖ロウト隊記念公園」という公園の前を通る時、物凄い風が吹き荒れた。
何故か、脳に危険信号が走る。
そうだ、百香だけは……百香だけでも…‥守らなきゃ……。
その瞬間、首に鈍い痛みが走った。そして……
なぜか、眠気が襲いかかってきた。
なんて情けないんだろうね。
こんな私なんて……百香も好きになってくれるはずが……ないよね。
そして、私も意識を失った。

1章ー始まりの時ー茜side→←序章ー終わった後ーside百香


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作者名:早苗 | 作成日時:2016年3月25日 14時

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