死のゲームとオトモダチ【オリジナル】 (ページ37)

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2章ーゲームの幕開けー『マリア』side ページ37

「魔法は、ある。
奇跡でも偶然でもなく、ある。
断言できる。
私は、『魔女だから』殺されたのだから。
魔法はある。
なきゃ困る。
だって、なかったら私が＿＿＿＿。」
昔々に書いた日記を読み返す。
英語で細かくびっしりと書かれた字は、好んで読みたいとは思わなかったけど。
喉が乾いてきたので蜂蜜を入れた牛乳を飲む。
蜂蜜牛乳は大好き。
お姉様が始めて私に作ってくれた物だから。
？「なにやってるのー？」
鮮やかな青のツインテールを揺らして、13程の少女が微笑む。
あら？皆様になら分かるはずですよ。そこで見ている、貴方にはね。
？「ナントカお姉ちゃん」
？「＿＿達と」
？×２「遊んで」
顔がそっくりな女の子2人が裾をひっぱる。
？「いい加減名前くらい覚えなさいよ！」
鬼の形相で、青い髪の少女が追いかける。
表情をピクリとも動かさず双子がにげる。
ある意味、微笑ましいかもしれない。
だって、私のお姉様2人は、とても優しくて姉妹喧嘩なんて滅多に無かったから。
………。
本当に許せない。
私にした事、全部貴方達に返してあげます。
貴方が私の前に現れた時、
私は絶望したんです。
希望が無くなった、の方が正しいかもしれません。
私はお姉様にはなれませんが。
代わりに復讐してあげるのです。
代わりに心から壊してあげるのです。
貴方達が私の喉を壊した様に。
貴方達が私の瞳を壊した様に。
貴方達が悪いのです。
貴方達は、恩を忘れて金に目が眩み、お姉様を壊したのだから。
私の魔法で。
貴方達が利用したこの魔法で。
貴方達が否定したこの魔法で。
お姉様が大好きだった魔法で。
貴方達を壊してあげあす。