死のゲームとオトモダチ【オリジナル】 (ページ22)

今日:19 hit、昨日:0 hit、合計:3,598 hit

2章ーゲームの幕開けーハニエルside残り魂　3個ページ22

砂岩の壁に貼られた、説明書きと書かれた紙をつぅっとなぞる。
奥に目をやると所々にある松明がぼうっと頼りない明かりを灯している。
目は良い方なのだが、それでもその廊下には「果て」が見えない。
『……どうして？』
頭の中に声が響く。
『ねぇ、どうしてなの？』
少女のような、でも何百年も生きているような、でも……とても、美しい声。もし「魔力」があるならその声にこそ宿っているような……畏怖すら感じる、でも、どこかで聞いたことあるような……。
そう、この声は＿＿＿＿＿＿＿。
『どうして、私の＿＿＿を殺したの？』
『どうして俺の＿＿＿を殺したんだ？』
私のよく知っている＿＿＿。
『呪う呪う呪い殺してやる＿＿!』
『許さない絶対に私と同じ目に合わせてやる＿＿＿!』
どこかで聞いたことある＿＿＿。
＿＿＿の声。
頭が痛い。なにかが突っかかる。
痛い。痛い。

＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿あれ？
何か＿＿忘れている様な気がする。
＿＿進まなきゃ。
そうしなきゃと本能が訴えかける。
これは、夢？
慎重に、慎重に進む。
『……ふふふ。どぉしてぇ？』
不気味なアナウンスが流れる。
頭が＿＿＿。
頭がぁ＿＿＿!
浅い呼吸を何度も繰り返す。
上半身は全く動かないのに、足だけが忙しなく動く。もっとも、痙攣した足取りはおぼつかないが。
蒼「つ、ついた……」
砂岩の台座に置かれたカードを即座に「ゴール」と見抜く。
すると、小さく丸められたメモを見つける。
【好奇心は泥棒猫さえも ×す】
穴が開いたメモを見つける。
そして＿＿＿＿＿＿＿。
奥に、まだ道が続いているのが、見えた。
……もし、これが罠だとしたら？
そう思うと、もうこれが罠にしか見えなくなっていく。
ゆっくりと、踏み込む。
松明の光も差さない所についた時。
？「お兄ちゃんは」
淡い月の様な光が差して。
？「＿＿＿達と」
現れたのは。
？×２「遊んでくるれるの？」
そっくりな顔の美少女二人だった。

でも、

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
何故幻覚ではない人間がここにいるのだろうか。

　『残り魂 3 2 1 0個ご冥福をお祈り致します。』
尖った薔薇の蔦が胸に食い込んだのを感じた。
私は映画の主人公ではないため、諦めが悪い。でも……。
いつしか、もう目の前は真っ暗になっていた。
心臓あたりもキリキリと痛むが、それ以上に＿＿＿＿＿。

　・・・・・
頭が、痛かったんだ。