部員×マネージャー ページ5
『おいっ!もっと走れ!!』
『お前なに休んでんだ!外周してこい!!』
厳しい顧問がいつも以上に鬼の顔をしながら部活をしているのは今週末大きな大会を控えているから
皆、汗だくになりながらも、一生懸命動いている
それもそのはず。うちのサッカー部は毎年優勝候補に入る強豪校、
自分たちの世代でそれを崩すことはしたくないからこんなになるまでやっているのだろう
『よし、5分休憩!水分補給しっかりするように』
「みなさん!お疲れ様です!」
マネージャーの私はなるべくみんなを支えられるように自分なりに一生懸命やってるつもり。
アクエリを渡すときもタオルを渡すときも早く
『よーし!練習再開するぞー!』
「がんばってください!」
おう!と言ってグランドへ走っていくみんなを見送ったあと1人だけ木陰で休んでる部員がいた
普通なら大丈夫ですか?とかいうんだろうけどわたしはちがう。ていうかこの人はちがう
「雄也先輩、練習にもどってください」
雄也「あ?別にいーだろうが。てか、A。俺にもアクエリちょうだい。」
毎日練習にはくるもののいつも休んでばかり。
第一印象が怖いせいか誰も、なにも言わない
「練習しない人にはアクエリなんてありません!!あの!もうすぐ大会なんですよ!?キャプテンだったらもっとしっかりしてください!」
雄也「なんだよ。釣れねーやつだな、おまえは。まぁ、すぐ戻ってくるからそしたら相手してやるよ」
おっこいしょっと言って立ち上がってノロノロとグランドまで歩いている雄也先輩に心の中で走れ、ばかとつっこんだ
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作者名:リサ x他1人 | 作成日時:2017年6月25日 10時