【SERVAMP】エリクシルの血を持つ少女 (ページ27)

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第二十三話　夏休みは始まっているページ27

真昼side

茜は人体実験されているときのことを思い出したのか
突然震えだして叫んで、気を失った。

真「茜…御国さん、俺茜連れて帰りますね。」
国「うん、あっそうだ…帰り道には十分気をつけてね。あと一度学校に寄ってみるといいよ。」

学校…？なんかあるのか？

国「…夏休みはもう始まっている」ﾎﾞｿｯ
ク「…」

クロを頭に乗っけて茜をおぶった。

真「うわ茜軽っ！ちゃんと食べさせないとな～…」

外に出ると辺りは真っ暗で電柱を頼りに学校へと足を進めた。

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真「な…んだよコレ‥‥？」

学校に行ってみると、そこには瓦礫の山が積まれていた
爆発されたのか、コンクリートは黒く焦げていてバラバラになっていた。

ク「椿の仕業か…」

っ…笑い声が聞こえる気がする
蔑むような高い笑い声が。

真「クロ、本当に椿に心当たりねぇの？」

・・・

無言、クロの声が聞こえない。
振り返ってみると、突然首に強い衝撃がきて全身動かなくなりその場に倒れる。
ﾊﾞﾁﾊﾞﾁと音がなったところからすると、電気ショックか何かだろう。

茜も一緒に倒れる
受け止めようとしたが、身体が動かなくなり
意識も掠れていく。

最後に見えたのは二人の影。一人の手には拘束されたクロがいた。

茜side

『…ん…っ、あれ？ここは』

目が覚めた気を失う前の記憶がない。
ここがどこかわからない。だけど嫌な所だけは確かだ。
辺りを見回してみる、真っ白い空間に周りは実験器具やら、謎の装置やら
明らかに普通じゃない雰囲気を醸し出していた。
とりあえず此処から出なきゃ、真昼達が心配してるかもしれない。

『っ‥‥！？』

起き上がろうとするも、身体に力が入らない。
なぜか足枷もしてある。
誰がこんな事を…？今は目だけでもっと辺りを観察する。
ひたすら白い空間が広がっている。

『ん？奥に誰かいる…』

目を凝らして見る。なんだろう、緑色の液体の中に…人！？
ホルマリン漬けになった人はなかでユラユラと揺られて眠っている。

『ってあれ…？どうして…でも、なん、で？ここにいるはず…無いのに…』

どうしてそこにキミがいるの？
ボク以外に生き残ってるはずがない…

白い髪で赤い瞳を持ったその少年は、間違いなく

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蒼…？