【SERVAMP】エリクシルの血を持つ少女 (ページ24)

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第二十話　Liar‐one ページ24

桜哉side

今日は学校の生徒も一般人も皆楽しく過ごせる。
いつもは勉強のために集うこの場所は文化祭で賑やかになっていた
各教室で色んな店を出して皆楽しそうにしている

前いたオレのクラスは喫茶店で賑やかにしていた
オレは中には入らない…じゃない、入れないんだ。

もともとオレはあんな所にいちゃいけないんだ。オレはただ１人賑やかになった廊下を歩く
ふと向こう側から元気な声が聞こえた
オレは声をかけず下を向いて歩く。当然あいつらは気付くこともなく喫茶店の宣伝をしていた。

もう、あの時みたいにあいつらと楽しく喋ったりする事は無いんだろうな…
なんとなく二人の方へ顔を向けると
龍征の首の看板には明らかにオレ宛てのメッセージが書き込まれていた

桜「ｯ…」
嬉しい反面、怖くなった…
胸が締め付けられる感覚になる
「待ってるよ」なんて言葉、オレに向けた「嘘」なんだろ？

その場から離れようとすると、前から凄い勢いで猫が飛んできた
それは見事にオレの顔面にクリティカルヒット。
桜「‥‥ってぇ何ー…」
真「桜哉!!」

オレは夢中になって走り出す
真「待てよっ話を…朝からここで張ってたんだぞっ!!」

なんで…

桜「話すとか…何考えてるんだよっオレはお前の友達も殺そうとした…」

真「お前は嘘つきだ!!俺を助けようと‥‥手を伸ばしたじゃねーか！
　御園の傷もそんなに深くなかったって…あっでも御園には謝れよっ」
桜「謝れるかよっオレはお前らの敵なんだぞ…っ「敵じゃねぇよ!!!」っ…」

なんで追いかけて来るんだよ…

真「友達だろ!!」

友達という言葉に息が詰まった

桜「幼馴染みってのはオレが植え付けた嘘の記憶だっオレと真昼が一緒にいたのは
　本当はこの一年だけ

　オレはお前に嘘をついて隣にいたんだ…!」

真「それでもっ一年間楽しかった！戻って来いよ！」
桜「もう…一緒になんて無理なんだよ…オレは人じゃない」

手すりの上に立ち、そこからゆっくりと身体が落ちていく

真「それが何だよ！お前が吸血鬼だろうが関係ねぇっ
　俺にだってお前の手を掴む力があるんだっ」

真昼はオレの胸ぐらを掴み武器を出現させた
それは黒い物体からほうきの形へと変化していき真昼の合図とともに飛んでいった