【SERVAMP】エリクシルの血を持つ少女 (ページ17)

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第十三話　ボクは化け物ページ17

『これって誘拐だよね。』
椿「んー…そうなるかな？」
『帰らせて』
椿「い、や、だ…まあ、数日すれば帰すけどね。」

コドモみたいだ…

『そういえばなんでボクを連れてきたの？』

ボクを連れてきたというのなら何か理由があるのだろう
なんでボクの名前知ってるのかも知りたいし。

椿「僕はとても憂鬱なんだ何百年も…そこに君が現れた。
　 “人間じゃない”君にね…」
『っ…！』

人間じゃないか…C3でずっと言われ続けたな
でも、そんな事言われたくない

『ボクは…人間だ』

声が震える。
化け物とか言われたりしたけど、

何を言われたときよりも悲しいし、辛いよ…
苦しくて俯く

椿「ねぇ、顔を見せてよ」
『やだ…っ』

手首を強い力で掴まれ痛みが伝わってきた

椿「本当は自分が“化け物”だってコト、わかってたんじゃないの？
　茜は…人間だって言うけど城田真昼と自分を見比べて…
　それでも茜は“人間”だって言いきれる？」
『ボク、は…』

完全に動揺しているのがわかる
自分は人間だ、でもこの身体の中に流れているモノは…

椿「城田真昼には何て説明したの？自分は化け物…怪物だって言ったでしょ？」
『ぁ…』

無理やり顔を上げさせられた。涙が溢れる

椿「茜のそういう顔、そそるね…」

『人、間…だっ』
椿「強情だね。そこまで言うなら教えてあげようか？君が化け物だってこと。」

瞬間、椿は思いっきりボクの首筋に噛みついた

『いっ…あ、やだっ…痛い…』

力がどんどん無くなっていく。
桜哉にも昨日血を吸われたから血の量はかなり減っているだろうな…

椿「…ぷはっ…うん、桜哉の言ってた通り茜の血は甘いね」

やっと離してくれたと思ったらボクの血の感想を伸べている
唇に付いた血を舐める椿を見て色っぽいと思った

椿「知ってる？エリクシルの血を飲めば身体の中に眠っている力を120%引き出せるんだよ」
『え？』
椿「一時的にだから今のうちに兄さん達を殺しに行こうかな？」
『えっや、やだっ…！やめて!!』

そんな事、クロが死んじゃう！

椿「やっぱり認めてるんじゃない。
　エリクシルの血はかなり危険なもの、茜の身体に流れてるから
　ほーら。茜は化け物なんだよ。」

ぁ…本当だ。認めてるそうか

「ワタシ」は、

「ボク」は、

化け物なんだ。

ただ、信じたくなかっただけ、それだけなんだね

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自分で書いてわからない！