【SERVAMP】エリクシルの血を持つ少女 (ページ12)

今日:9 hit、昨日:0 hit、合計:9,713 hit

第八話　突然の恐怖ページ12

──怖かった

噛みつかれる瞬間にギラリと光った歯が

獲物を狩るような底光りした赤い瞳が

さっきまで普通に話してたのに突然の事に頭がまわらない。

『さ…く、や…？』

首筋に刺さった歯、いや…刃とも呼べるものが深く食い込んでいく。

逃げようにも壁に追い込まれていて
助けを呼ぼうにも人なんか通らない

ほんの少量だが血が抜けていくのがわかった。

震える手で桜哉の裾を握る。

視界も霞んできて周りが見えない。

ボクの目から自然と涙が溢れ出る。

桜哉はやっと離し、傷口から垂れた血を舐めとる。

『ひぁっ//…!?』
桜「血、甘い」

痛みと突然の事に変な声がでてしまった

ビックリして桜哉の方を見ると目が合った。

桜「茜ってエリクシルの一族の生き残りだろ？」
『え…な、んで知ってるの…？』

首を抑え血を止める。

あの時の出来事は中立機関の者しか知らないはずでしょ？

桜「それは今度教える。あと、

……茜そんなんだから襲われんだよ」
『へ？』

瞬間、見えたのは真っ赤な瞳

桜哉がボクの唇に噛みついた、当然血が出てきて。

それをキレイに舐めとり、顔が熱くなるのがわかった

『～～～～っ//』
桜「さて！帰ろうかなー!!」

途端に何時もの桜哉に戻っている。

『桜哉!!!』

ん？と振り向く桜哉

『明日の学校…来るよね？こんな事しといて来ないとか無しだからね！』

少し大きな声で言う、すると桜哉はニカッと笑っておう！と言って笑った

別れた後、帰ろうとするが

『…あ！だから帰り道わかんないから送ってもらおうと思ったのに桜哉のばかアホ!!』

帰れないじゃんか、どうしよう、と思って大通り？に出たところちょうど真昼とクロが通りかかった

『あ、真昼！クロ！待って行かないでー!!!』
真「あれ？茜なんでこんなとこにいんの？」
ク「茜帰り道わからなかったんじゃないのか？」
真「え!?マジで！ゴメン」

クロにズバリ言い当てられた、何でわかったんだ

『ま、早く帰ろう？遅いし』

今日はいろんな事があったなー…
友達出来たり、桜哉と仲良くなったり、それが吸血鬼だったり、帰り道わかんなかったり←

桜哉は本当ビックリしちゃったけどボクはべつに怒ってないよ。
首痛いけど。

真昼は桜哉が吸血鬼ってこと知らないだろうね。
黙っといた方が良いかも。
だって親友が吸血鬼だったなんて聞いたらビックリしちゃうもんね。

───────────

イミフだけど気にしない！←