光届かぬ世界〜神子の奏でる創造の霊歌(ｽﾋﾟﾘﾁｭｱﾙ)〜[イナイレ エイリア学園編]

13話　「話し合うこと」 ページ15

音無『話し合えば分かるはずだよ！』

春奈はそう言った。でも、臆病な私には出来るわけがない。

そう、私は自ら兄の元を離れた。


変わってしまったあの人に近づくのが怖くて。

どことなく妖しい雰囲気を漂わせて。

優しさなど見当たらないぐらいに。

貴女「……変わってしまったあの人と話し合うなんて、私には出来ない」

音無「え………？」

貴女「私は弱いの。

変わってしまった事実を受け止めたくなくて、あの人の元を離れた。

それが結果的にあの人を裏切ることになっても。


そうするしか、なかったの……」

音無「A……」

すると、春奈は突然ふわり、と私を包んだ。

貴女「春奈…？」

音無「Aは弱くなんかない。ずっとずっと強いよ。

だって今までずっと独りで戦ってたんでしょ？

そのお兄さんを助けたくて、独りでもがいていたんでしょ？

………だったら、充分に強いよ。

私だったら、みんなに頼ってる。

でも、Aは誰にも頼ってなんかいない。

辛いことを吐き出せずにいる」

どうしてこの子は的確に私の心情を見抜くのだろう？

独りだった。ずっとずっと独りだった。

頼れる人が傍にいなくて。


その不安に押しつぶされないようにサッカーに打ち込んで。

サッカーだけが、私を冷静に保ってくれる、精神安定剤だった。

貴女「……頼ってしまえば私はずっとその人に甘えると思うの。

だとすれば、その人にとって私は重荷になる。

だから、いいの。私は……一人がいいんだ」

音無「……！」

きっと驚いた顔をしているだろう。

弱いから、人に頼れない。


私には勇気がないんだ…………。



〜〜

ども、短いですね…。

主人公さん、悩んでますね……。


京介「あんたがそうしたんだろ」

そうだけど？

京介「………(呆」

そんな哀れみの目で見ないで、京ちゃん。

京介「京ちゃんじゃねぇし」

どーでもいいよ、そんなの。

京介「よくねぇーよ！ざけんな、この駄作者」

駄作者は重々承知！

では、この辺で失礼しますね！

200hit越え、ありがとうございます！

ではっ☆

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